自閉スペクトラム症で偏食が強い子供にお勧め!家庭菜園で偏食を軽減させる!

偏食が多いとお母様としては頭を抱えてしまうものだと思います。特に自閉スペクトラム症の特性を持った子供の場合は、偏食の傾向が強いと言われています。その理由も様々で単に好き嫌いをしている場合もあれば、感覚過敏により拒絶してしまう場合もあります。

そのため料理の工夫で食べられるようにしてあげることももちろんGoodですが、家庭菜園をするだけでスムーズに偏食が解消するケースも存在します。実体験に基づくお話をここでは紹介します。

偏食がちな子供におすすめ!食育のための家庭菜園体験談!

子供の好き嫌いにお困りの方は結構多いのではないでしょうか。

ベビカムという団体のアンケートでは、何と80%以上の子供に好き嫌いがあると発表しています。

他にも、食品メーカーのカゴメが行ったアンケートでも60%以上の子供に、好き嫌いが確認されています。つまり、好き嫌いはないよ!という家庭の方が圧倒的に少ないと言う事です。そのため、皆さんのお子さんが特別なわけではありません。それが普通です。

しかし、保護者としては、栄養バランスを考えるとやはりしっかりと食べてほしいもの。さらに、大人になってからも好き嫌いが激しいのはあまり頂けない。

もっと極限をすると、人生の中で「嫌い」なものが多いよりも、「好き」なものが多い方が幸せに決まっているからです。ご飯も好き、野菜も好き、肉も好き、魚も好き、勉強も好き、ゲームも好き、人も好き、虫も好き、海も好き、山も好き・・・・。このように無限に好きが積み重なっていれば、人生楽園ですね。

今回は、食育ということで、好き嫌いをなくすためにお勧めな家庭菜園について解説していきます。

自閉スペクトラム症の子の偏食とは?

一般的に好き嫌いをする理由としては、

  • 苦いから
  • 食べにくいから
  • その食べ物で嫌な経験があるから

このようなものが多いのですが、自閉スペクトラム症の特性を持つこの場合は、これらに加えもうひとつ特徴があります。それが「感覚過敏」です。

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触覚過敏の子供の場合は、コロッケを食べた時に、針が口の中に入ったように感じる子もいます。またお好み焼きのような食べ物を食べた時に、粘土や砂利を食べているように感じる子もいます。この場合は、家庭菜園で大幅な改善は期待できないかもしれません。

しかしふとしたきっかけで「食べれるようになった!」と言う事もあるので、お子様の健康のために一度これから紹介する家庭菜園を試してみる価値は十分にあると私は思います。

そもそも本当に家庭菜園をすると食育に繋がるの?

はい、これは私は間違いなくつながると断言できます。かといって、100%の家庭でそうなるかと言われるとちょっと微妙です。

家庭菜園をいやいやさせるようでは、野菜嫌いに拍車をかけることになるので、絶対にNGです。こうなると親も「わざわざやったのに!」とイライラしますし、子供もそのイライラを受け、心底嫌になってしまうでしょう。

ですから、食育をする目的で家庭菜園をさせるには、絶対にいやいややらせない事。楽しくやらせることが何よりも重要です。

では、どうやったら楽しく家庭菜園を参加させたらよいでしょうか。

これまた簡単!まずはあなたが全力で家庭菜園を楽しんで行うことです。正直これしかありません。あなたが「面倒だな~」「疲れる。。。」「こんなのやらなかったらよかった!」という感情でやっていてはダメです。

そうではなく「今日もお野菜身に行こ―!〇〇も来る?」という感じで明るく楽しくです。もしここで「行かない」と言われてもイライラしてはダメ(笑)そういう時は「あ、そうなの?こんなに楽しいのに行かないなんてもったいない。じゃいってくるねー」という感じでスルーしましょう。

まとめます。家庭菜園はお子様の食育に必ず繋がります。でもその時に、楽し気にやることを忘れないようにしましょう。

外部リンク
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実体験レポート 当時3歳 男児の偏食が無くなった!

知り合いの家庭の実体験をレポートにしていきたいと思います。

今回の主人公はD君とでもしておきましょう。当時3歳の男の子です。当時は、ピーマン・ナス・ニンジンといった定番の野菜たちは全部NGでした。

お母さんは、料理で工夫をして、野菜を細かくしておかずにまぎれさせるのですが、まぁよく見つける事(笑)基本的にどういう手を使っても食べませんでした。

そこで、近所の農園5坪を借りて家庭菜園をすることにしました。自宅の庭で出来る方はそれでもいいと思いますが、もしレンタル農園が近くにあれば絶対そちらの方がいいです。

近所のおじいちゃん、おばあちゃんと話す機会がもてるので、子供にとっては良い影響がありますから☆

最初に挑戦したのは、代表的な夏野菜たち。

  • トウモロコシ
  • ピーマン
  • ナス
  • トマト
  • エダマメ
  • インゲン豆
  • ゴーヤ

子どもには、「自由に土いじりしていいよ!」と言う事で、畑に連れ出していましたね。といっても、虫も大っ嫌いだったので、最初のうちは、ミミズやバッタにビビりまくっていました。

しかし、自分で種を植えた野菜たちの芽がポツっと出てくると家族全員で大興奮!子どもも「野菜さん凄いね~。ぽつってなったね~」と楽し気です。

畑に行くことを強制することは一度もせず、「野菜さんたち水が欲しいだろうから、行ってほしいんだけどどうする?」と言った具合で誘っていました。といっても息子が畑に行くペースは、週に1度程度でしたね。

その後、畑に行くたびに「大きくなったね~」と変化を感じるようになり、「あ、お花の下にちっちゃいトマトがあるよ」と発見をしたり。たまに朽ちていく苗もあるのですが、そこで「生きている」と言う事を多少認識しているようでした。

収穫のころになると、毎日「パパ、お野菜取ってきてね」と(笑)あれ?自分で行かないの?って感じですが、まぁいいです。楽し気に(笑)

それでも何度か一緒に収穫をすると、大興奮です。いつもスーパーで見ている野菜が自分で作れちゃったという感動なんでしょうか。とにかくうれしいようで、みんなに言いまわっていました。そして、収穫した野菜をいざ実食するときには、まず私たち両親から食べました!そして少し大げさに「うんんんんまっ!!!!!」と(笑)もうむしゃむしゃ食べました。その姿を見せることが目的です。

すると子どもも、「え、僕も食べる!全部食べちゃダメだよ!ちょっと食べさせてよ!」と。こうなればこっちのもんです。彼の口から「食べたい」という言葉を引き出すことが最も大切だと考えていたので、こちらの勝ち☆

そして子どももいざ、実食してみると。あら不思議!ピーマンもナスもばくばく食べれるんです。この時に「このなすは美味しいから大丈夫だよ。食べてごらん」なんて絶対にいってはいけません。その瞬間に「あ、僕嫌いだった」と思い出しますから。ある意味勢いという催眠術にかけているような感じで行きましょう。

その後、子どもの幼稚園友達を招待して、野菜の収穫祭をしました。その時の子どもは、野菜の大先生!(笑)得意げに収穫の仕方や、苗の種類、種の植え方などをレクチャーしていました。この経験はとても大きかったと思います。

これらの経験を経て、子どもはピーマンもナスもトマトもインゲンもゴーヤもぜーんぶ大好きです。

幼稚園の参観会で、自己紹介をしてそのあとお友達からの質問に応えるというシーンがあったのですが、その時に友達から「D君の好きな食べ物は何ですか?」と聞かれ、

「トマトです」

といったくらい(笑)

ハンバーグやピザ、お菓子を差し置いて「トマト」とは。会場がちょっとざわつきました(笑)

その後は、育てていない野菜であっても、何でも食べられるようになりました。今では何一つ好き嫌いはありません。

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【まとめ】偏食がちな子供におすすめ!食育のための家庭菜園体験談!

以上が、偏食をなくすための家庭菜園のおすすめでした!家庭菜園をうまく活用すれば、食育になり、それが偏食解消へと繋がる可能性は十分にあるでしょう!

これは私の憶測でしかありませんが、親が野菜や食事を楽しんでいる。そのことが一番の食育になるのではないでしょうか。

偏食が多い子供の親も、また偏食がち。というアンケート結果もあります。また偏食が多い子供は、”こ食”をしていることが多い。こ食についての詳細は、こちらから!

実は食事に関しては、食事をする環境も大切になりますので、まずはそこから見直すと良いのかもしれません。