児童発達支援士とユーキャンの子ども発達障がい支援アドバイザー資格を比較

この記事では、発達障がい児支援関連の資格で有名な2つの資格を比較していきたいと思います。以前から人気の高かった児童発達支援士と最近ユーキャンからリリースされた子ども発達障がい支援アドバイザー資格はどこがどう違うのでしょうか?この記事が、皆さんの資格選びに役立てば幸いです。

児童発達支援士と子ども発達障がい支援アドバイザー資格を比較

まずどちらも民間資格だという事をはじめにお伝えしておきましょう。資格には国家資格と民間資格がありますが、この2つの資格はどちらも民間資格に該当します発達障害専門の国家資格というものがまだありません。近い資格で言えば言語聴覚士や保育士がありますが、どちらも専門的に発達障がいのことを学ぶわけではありません。そのため発達障がい関連の資格を取得しようと思った場合は、現時点では全て民間資格になると理解しておきましょう。

始めに結論を申し上げますと、どちらの資格もとても良い資格です。その点は間違いありません。とこれで終わってしまっては、この記事の意味がありませんのでここから一つずつ比較をしていきたいと思います。

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対象者や難易度の観点から比較

まず対象者は簡単に表現すると以下のようになるでしょう。

  • 児童発達支援士=「初級~中級者向け」&「仕事に活かしたい方」
  • 子ども発達障がい支援アドバイザー=「超初級向け(仕事には活かせない)」

ここがまず1番大切になる点です。良い資格や悪い資格があるというよりも、自分に合う資格かそうでないのかの問題だと考えます。では何故、このようなレベル分けになるのか少しお話していきます。

「初級~中級者」&「仕事で活かしたい方」は児童発達支援士

児童発達支援士は発達障害関連の書籍を読んだことがある方、ネットで色々調べたことがある方でも十分に満足いく内容になっています。というのも、一般的な書籍で紹介されているようなことに加え、心理学や脳科学に基づいたアプローチ方法が多数紹介されています。この点はこの資格の一番の特徴と言ってもいいかもしれません。ホームページにこのような記載があります。

発達障害に関する知識以外の勉強をするのはなぜですか?

これは私どもの理念でもあるのですが、発達障がい児を発達障害者として見るのではなく、ひとりの人間としてみます。もっと大きく言えば、人間を動物としてみます。このように大きな枠で見ていくことで根本的な解決が出来るものなのです。例えば、発達障害のことだけに焦点を当てるのは、風邪薬を飲むのと同じようなこと。対して人間や動物として見ていくことは、風邪を根本から直すため生活習慣を見直すようなことなのです。つまりこうすことが一番の近道なのです。

https://www.manacal.co.jp/hattatu-license/より引用

この点は今回比較している、子ども発達障がい支援アドバイザー資格と大きく異なる点だと言えます。子ども発達障がい支援アドバイザー資格は発達障害に関する知識のみを学びます。

また、児童発達支援士は発達障害支援関連の資格の中で、最も受講者数が多い資格だと言われているので、就職活動をする際にも十分に役に立つと言えます。当然国家資格ではないので、この資格がないと就職できないという意味ではありませんが、知名度がある資格なのでそれだけ面接でも有利に働く可能性は高いという事です。実際にSNSでも児童発達支援士を取得し療育施設などで就職が決まったという書き込みをいくつか目にしました。

ここまでをまとめると児童発達支援士の対象は以下のような方と言えます。

  1. これから発達障害について学びたいと思っている方
  2. 我が子が発達障害(グレーゾーン含む)で知識を深めたい方
  3. 教育機関で働いているが、さらに発達障害に関する知識を深めたい方
  4. 発達障害にかかわらず子育てや教育に関する知識を深めたい方
  5. 保育・教育・療育関係の仕事に就職したいと思っている方

さらに、児童発達支援士を認定する一般社団法人 人間力認定協会はもうひとつ資格認定を行っています。それが「発達障害コミュニケーションサポーター」と言うものです。位置づけとしては、児童発達支援士の次に受講するべき資格のようです。児童発達支援士で発達障がいの基本的な特徴やアプローチ方法を学び、発達障害コミュニケーションサポーターで社会に適用していくためのコミュ力を高めていくためのトレーニング法を習得するという流れです。

そのためこちらの団体の資格を2つ取得すれば、中級者から上級者程度のスキルに高まっていくことでしょう。

このように立派な賞状ケースに入った状態で認定証が送られてきます。児童発達支援士は履歴書にも記載できる資格なので、就職活動に活かすことも出来ると思います。

子ども発達障がい支援アドバイザー資格は超初級者向け

ユーキャンから販売されている子ども発達障がい支援アドバイザー資格は「超初級者向け」と言えそうです。これは私の主観ではなく、ユーキャンのホームページでこのような表記があることからわかります。

当講座のカリキュラムは、お子さんが抱える発達障がいやグレーゾーン(以下、発達障がいといいます。)の基礎知識を学習し、家庭内で生活支援や成育支援ができる知識を身につけるものです。したがいまして、プロのアドバイザーとして、発達障がいをお持ちのお子さんのカウンセリングを行ったり、他者に教えたりするレベルの設定はされていません。

https://www.u-can.co.jp/course/data/in_html/1524/?il=[newcourse]2109_1524より引用

このような表記があることから、児童発達支援士よりも初級者向けの内容になっていることが予想されます。

そういったことから子ども発達障がい支援アドバイザー資格の対象は以下のような方と言えます。

  1. 発達障がいについて全くの無知である方
  2. 気軽に発達障がいについて学びたいと考えている方

外部リンク
ユーキャン「子ども発達障がい支援アドバイザー」資格を受講してみた!

教材のクオリティ面の比較

クオリティに関しては、テキストの見た目・ボリューム・内容・動画の質と言う観点で比較をしていきたいと思います。こちらは比較結果がわかりやすいように、どちらが勝っているのかをタイトルに明記していきます!(当然すべて私の主観です)

【テキストの見た目】子ども発達障がい支援アドバイザー!

どちらもすっきりしていて見やすい印象です。ただ前ページフルカラーの子ども発達障がい支援アドバイザーの方が見た目は良いと言えるでしょう。イラストの量もこちらの方が多くなっています。児童発達支援士は本文ページはモノクロとなっています。イラストによる図解はわかりやすく仕上がっているので、カラーかそうでないかと言う違い程度と言えそうです。

【テキストのボリューム】引き分け!

こちらは引き分けでしょう。児童発達支援士はテキスト1冊・ワークブック1冊。子ども発達障がい支援アドバイザーはテキスト2冊・ワークブック1冊となるため一見すると、こちらの方がボリュームが多いように感じますが、イラストが多かったり余白が多かったりと言う点を考慮すると両者に変わりはないかなと感じました。

両者に言えることは、比較的ボリュームは抑えられているという点です。児童発達支援士のホームページには平均学習時間は20時間~30時間程度となっていました。そのため、2カ月程度を目安に取得が出来るとみてよさそうです。

【テキストの内容】児童発達支援士!

こちらは先ほど紹介した通り、専門性が児童発達支援士の方が高いため、受講して「おーなるほど!」と強く感じられるのは児童発達支援士かなと思います。また児童発達支援士は一般的な発達障がいに関する知識以外も多数習得できる点がとてもお得感があります。子ども発達障がい支援アドバイザー資格の方は発達障がいに関する知識のみであり、更にあまり深い内容ではないため、発達障がいに関する書籍を1,2冊読んだことがある方からすると、あまり目新しい発見はないかもしれません。

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【動画の質】児童発達支援士!

この点は引き分けに近かったのですが、微差で児童発達支援士に軍配です。ただしどちらも学習するには最低限十分なクオリティがありますので、この点はあまり気にされなくても良いかもしれません。ただ構成の点で観ていて飽きないのは、児童発達支援士でした。動きや音声のバランスが良く「今どき」な雰囲気もして時間を忘れて視聴できると思います。

どのような動画なのか参考程度に、児童発達支援士の受講者インタビューがyoutubeでUPされていましたので、ご紹介します。このようなクオリティの動画なのかという目安にして頂ければと思います。

料金(コスト)の面から比較

次は料金面に行きましょう。なんだかんだ言っても価格は大事ですね!価格が明確になることでボリュームや質が見合っているかどうかもわかるでしょう。

資格名名称受講料金(税込)
児童発達支援士37,400円
子ども発達障がい支援アドバイザー32,000円

このようになりました。児童発達支援士の方が5,000円程高い結果になりましたが、対象が初級から中級者向けとなっている点などを考慮すると、実質的な差はほとんどないと言ってもよさそうです。また両者ともにキャンペーンなどを時折行っておりますので、そういったタイミングを活かせると良いですね。

運営団体から見る比較

資格を取ろうかなと思った時って結構不安になるものです。とくにこれら2つの資格はどちらもオンラインで申し込みをしますし、オンラインで受講が完結するので相手が見えない。だからこそさらに不安が大きくなると言う事があるでしょう。そこで運営団体を見てみましょう。

  • 児童発達支援士(一般社団法人 人間力認定協会)
  • 子ども発達障がい支援アドバイザー(一般社団法人 発達凸凹アソシエーション)

あれ?ユーキャンじゃないの?と思われた方も多いでしょう。ユーキャンはあくまでも子ども発達障がい支援アドバイザー資格を販売しているにすぎず、認定している団体は別にあります。どちらの団体も積極的な活動をおこなっているようで、ホームページやSNSで露出がありますので、気になる方はぜひ調べてみましょう。

しかしちょっと気になる点があります。それは一般社団法人 発達凸凹アソシエーションの方は、この資格の後に高額なインストラクター講座があるという事です。しかも17万や33万などかなり高いです。当然ユーキャンで販売されている子ども発達障がい支援アドバイザー資格を受講したら、必ずインストラクター講座も申し込まなければいけないというものではないので、ご安心ください。ただし、そういった勧誘はあると思いますので、興味ない方はしっかりと断るようにしましょう。

私はどちらの団体にも問い合わせをしたことがあるのですが、どちらもとても丁寧で良かったです。印象としては引き分けですが、返事の速さと言う意味では児童発達支援士を認定する一般社団法人 人間力認定協会の方が圧倒的に早かったです。いずれにせよどちらの団体も安心できる団体だと思います。

外部リンク
一般社団法人 人間力認定協会 公式サイト

外部リンク
一般社団法人 発達凸凹アソシエーション 公式サイト

累計受講者数を比較

次は累計受講者数を比較してみたいと思います。資格取得を検討するうえで、この事項は非常に重要ではないでしょうか?知名度のない資格をとっても意味がありません。

  • 児童発達支援士 累計7,200名(2022.2現在)
  • 子ども発達障がい支援アドバイザー 不明

児童発達支援士は公式サイトに明記がありましたが、子ども発達障がい支援アドバイザーは明記がありませんでした。ユーキャンに問い合わせをしましたが、回答は出来ないという事でした。ただ子ども発達障がい支援アドバイザーは2021年9月にリリースしたばかりの資格なので、児童発達支援士よりは遥かに少ないでしょう。そういった意味でもやはり仕事で活かしたい方や就転職に活かしたい方にとっては児童発達支援士をお勧めできるのだと思います。

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付加価値を比較

最後に、付加価値を比較してみましょう。資格としての位置づけや教材についてはなんとなくお分かりいただけたと思いますので、最後におまけ的な要素が何かあるかについて紹介します。

申込時の付録について

児童発達支援士は、療育に関する動画や試験を安心して受けるための合格保証などがキャンペーンでセットにされていることが多くあります。その時々で変わるので詳細はホームページをご覧頂きたいのですが、何かしらプレゼント企画をやっているようなので、そういう点では申し込み時の付録が豊富だと言えそうです。

対する子ども発達障がい支援アドバイザー資格は、児童発達支援士のような付録はありませんが、講座申込時に絵カードが付録でついてくるようです。私もこちらの絵カードを拝見しましたが、確かに付録程度の絵カードかな?という印象です。これをそのまま利用して療育を行うという感じではないので、あくまでも軽いおまけがついてくるという程度だと言えそうです。

申し込み後の付加価値について

ここまでどちらも非常に近い評価をしてきましたが、今回決定的に一番大きな違いがこの「申し込み後の付加価値」だと感じました。

と言うのも、児童発達支援士はお申込者専用のLINEアカウントがあり、そこで定期的に発達障がいに関する情報やイベント情報などが配信されるのです。これは受験をして合格した後もずっと受け取ることが出来るようなので、とてもお得感があります。また受講者を対象とした「意見交換会」というものが毎月行われており、そこで日ごろの悩みを相談したり他の方の事例を耳にすることが出来るのです。参加は任意のようなので、こういったことを求める方にとっては非常に心強いと思います。さらに嬉しいのがこのすべてが無料である点です。

一方、子ども発達障がい支援アドバイザー資格は、販売をユーキャン、認定を一般社団法人 発達凸凹アソシエーションというように別れているため、受講中の質問に関しては、販売元のユーキャンに行う形になります。ユーキャンは多数の資格を扱っている団体なので、講座内容や個別の相談は一切受け付けてくれません。あくまでも操作方法がわからないとか試験を受ける方法は?という対応しかしてもらえません。この点が販売元と認定団体が異なる点のデメリットなのではないかなと思いました。

そのため、他者と繋がりを設けたい方や継続的な学びの機会を得たい方にとっては、児童発達支援士の付加価値がとても大きいのではないかと思います。

【まとめ】児童発達支援士とユーキャンの子ども発達障がい支援アドバイザー資格を比較

いかがでしょうか?

どちらもとても良い資格だと思います。後は目的に合致するかどうかという点が重要ですので、ご自身の中で改めて何のために学びたいのか。自分の今のレベルにあっているのはどちらなのかをよくよく検討して決めると良いでしょう。

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