児童発達支援士と発達障害児支援士資格を徹底比較

発達障害児支援の資格にはいくつか種類があるのですが、その中でも人気・知名度が高い2つの資格があるのをご存じでしょうか。それが一般社団法人 人間力認定協会が認定する「児童発達支援士」と四谷学院が認定する「発達障害児支援士」資格です。この2つの資格はツイッターやインスタなどのSNS上で「どう違うの?どっちがいいの?」とよく疑問の声が上がっています。

そこで今回はこの2つの資格を徹底比較していきます!なぜ私にそれが出来るかというと児童発達支援士は私の妻が受講したから、発達障害児支援士は私の知人が受講していたということと資料請求やサンプル動画を見たことがあるからです。また私は教育業に15年ほど従事しているのでそういった観点からも皆様の参考になる記事になるのではないかと思います。資格取得を迷われている方、是非ご覧ください!

児童発達支援士と発達障害児支援士資格を徹底比較

まずどちらも民間資格だと言う事をはじめにお伝えしておきましょう。資格には国家資格と民間資格がありますが、この2つの資格はどちらも民間資格に該当します。実は発達障害専門の国家資格というものがまだありません。発達障害児が増えていることや、2次障害と言われる不登校、引きこもりなどが増えている現状を見ると今後「発達障害」専門の国家資格が誕生する可能性もあると思います。といってもまだまだ先の話でしょう。

結論的にはどちらの資格もとても良い資格です。その点は間違いありません。と言われてもどっちを受講しようかなと思っている方は困りますよね(笑)なのでここから詳細を部門ごと見ていきましょう。

対象者や難易度の観点から比較

資格が対象としているのはどのような人か!ここってものすごく大切です。名前だけ見てよさそうだなーと思って申し込むのではなく、その資格が自分に適しているかを把握しましょう。また難易度も非常に重要です。難しすぎるのもダメ、逆に簡単すぎるのもダメ。ただ難易度は判断しにくいので、対象者から推測するのが良いでしょう。そのためここでは対象者を見ながら難易度もはかっていきます。

主婦や初級・中級者には児童発達支援士!

実はこの2つの資格は名前こそ似通っているのですが、内実は大きく異なっています。

児童発達支援士が対象としているのはこのような方です。

・発達障害児を抱える保護者

・放課後デイや学童などで働く方

・保育園、幼稚園、小学校、学習塾などで働く方

・子育て教育に興味のある方

一般社団法人 人間力認定協会 児童発達支援士サイトより引用

いっぽう発達障害児支援士は明確にこのように謳っています。

保育園・幼稚園・小学校・放課後等デイサービス・児童発達支援事業で
発達障害のある子どもたちの支援にあたっている指導者の皆様へ

https://yotsuyagakuin-ryoiku.com/hattatsushienshi/より引用

このようになっており実は対象が違ったんです。もちろん教育機関で働いている方を対象にしているのはどちらも同じですが、児童発達支援士の方が敷居を低くしていることがわかります。そのためここだけを見てもわかることは以下に当てはまる方は児童発達支援士の方がお勧めと言えます。

  1. 我が子が発達障害(グレーゾーン含む)で知識を深めたい方
  2. 教育機関で働いているが、これから発達障害に関する知識を深めたい方
  3. 発達障害にかかわらず子育てや教育に関する知識を深めたい方
  4. 児童発達支援管理責任者に将来的になりたいと思っている方

3つ目にあげた「子育てや教育に関する知識を深めたい方」というのは発達障害とは全く関係のない部分になるのですが、なぜこのような方も対象になるかというと、児童発達支援士の資格は2部構成に分かれています。

  • 発達障害に関する知識と療育について
  • 子供の能力を引き出すためのアプローチについて

ここが発達障害児支援士とは大きく異なる点でもあります。この点についてはこの協会の理念が強く反映されていて、私も他の記事で紹介していますので詳しくはそちらをご覧ください。簡単に言うと、発達障害児の支援をする時に発達障害についてだけ詳しく知っても効果的ではない。そうじゃなく一人の人間として、もっというと動物としてどのような特性がありどう働きかけることでその子の能力を引き出すかを追求した結果この2部構成になったと言う事です。

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実際に私の妻が受講していた際のテキストを見させてもらいましたが、「なるほど!」と思うことばかりで、すぐに我が子に実践が出来ました。私は発達障害の知識の所よりもむしろ子供の能力を引き出すという部分が物凄く魅力的な資格だなと感じました。当然発達障害の知識も十分あり、ワークブックなどでさらに支援を円滑にする工夫も施されています。

発達障害に関する知識や実績がある方は「発達障害児支援士」

上記で紹介してきて分かったように児童発達支援士は初級者・中級者向けの資格でした。それに対して発達障害児支援士は「上級者」向けの資格と言えます。具体的にどのような方にお勧めかまとめます。

  1. 発達障害児支援をすでにしていて実践力や対応力を高めたい方
  2. 半年、1年のスパンで集中して発達障害の知識をとにかく深めたい方
  3. 発達障害の専門家になりたい方

ボリュームという点においては「発達障害児支援士」の方が上です。その分深い知識を得ることが出来るのは間違いないでしょう。四谷学院のホームページでは「週末45分×5か月で習得」と書いてあります。それに比べ児童発達支援士は平均取得期間が1カ月(20~30時間程度)となっています。このことからも専門性を高めるなら発達障害児支援士と言う事がいえるでしょう。

ただボリュームに関しては多ければよい、少ないとだめと一概には言えない部分があります。皆さんも一度は経験があるであろうことで例えると、本格的で雰囲気のある分厚い本(5cmくらいある辞書のようなもの)を勢いで購入したが、最後まで読破できず結局何も得ることが出来なかった。逆にそんなにボリュームはないけど自分のレベルにあっていて読み進めやすかったから知識がスムーズに吸収できた。

こんな経験はきっと皆さんあるでしょう。

私も教育業に15年いて感じる事は「身の丈に合った」学習は大事だなと言う事です。結局勉強や学習って「継続」出来なければ何の意味もありません。本棚に飾っていてもどうにもならないわけですよね。そして発達障害に関する支援の知識は特に実践で活かせてナンボだと思っています。机上の空論では意味がありません。そう考えるとボリュームで良し悪しを判断することは難しいなと感じています。

ただこれだけのボリュームの資格を勉強しきって、合格した時の喜びは大きそうですね!

教材のクオリティ面の比較

クオリティは評価しにくい部分なのでここに関しては私の完全なる個人的な感覚だとご理解ください。そのため参考程度に見て頂く方がいいかもしれません。

私個人的には引き分け!

個人的な感覚と言いつつ、結論が引き分けになってしまいました(笑)どっちつかずですみません。

しかしここは本当に表現が難しいです。というのもクオリティを計るにも「目的」「金額」「年齢層」「男女」などいろいろな要因で評価基準が異なりますよね。だから何とも言えないのです。許してください!!(笑)ただ間違いなく言えるのは、児童発達支援士のクオリティは本当に高いです。これは私も実際にすべてのテキストに目を通したのでわかります。動画コンテンツもありますが、こちらは試験対策用となっているのでプラスともマイナスとも言えない評価です。

発達障害児支援士の方も負けず劣らずです。知人に見せてもらいましたが、ボリューム満点。四谷学院が認定しているだけあって教材も工夫されています。ただ一つだけ難点を言うとすれば「動画がなんか古くさい」ということです。登場人物の服装や音質を見ても古臭さがあったので、かなり前に作られた資格をそのままずっと運用しているのかな?という印象がありました。これはあくまで私がそう感じただけで実際はわかりません。あくまで感想だと捉えてください。

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料金(コスト)の面から比較

だいたいの対象者は見えてきたので、次は料金面に行きましょう。なんだかんだ言っても価格は大事ですね!価格が明確になることでボリュームや質が見合っているかどうかもわかるでしょう。

料金が安く受講しやすいのは児童発達支援士!

まずは下の表をご覧ください。

資格名名称受講料金(税込)
児童発達支援士37,400円
発達障害児支援士109,780円

このように圧倒的に児童発達支援士の方が安いですね。先ほども紹介した通り対象としている方やボリューム感も違うことを考えればこのような結果になることは当然と言えば当然かもしれません。私はこのことからも以下のような考え方が良いのではないかと思います。

  • これから発達障害児の学習を始めるならまずは児童発達支援士
  • 覚悟を決めて絶対にやり切るなら発達障害児支援士

発達障害関係の勉強をこれからしよう思っている段階で100,000円はちょっとリスキーかな?とも感じます。そのためまずは児童発達支援士を受講してみて、自分の特性に合うなと感じればその上の発達障害児支援士を受講するという感じが無難だと思いました。もちろんそんなゆうちょなことは言ってられない!!という強い意志をお持ちの方は違いますけどね。

※児童発達支援士のこの受講料金は割引適用価格となります。割引は頻繁にされているようなので、多くの方が割引料金で受講されているようです

運営団体から見る比較

資格を取ろうかなと思った時って結構不安になるものです。とくにこれら2つの資格はどちらもオンラインで申し込みをしますし、オンラインで受講が完結するので相手が見えない。だからこそさらに不安が大きくなると言う事があるでしょう。そこで最後に運営団体から見る比較をして徹底比較を終わりにします。

運営団体の規模が大きいのは発達障害児支援士

もう一度2つの資格の母体を見ておきましょう。

  • 児童発達支援士=一般社団法人 人間力認定協会
  • 発達障害児支援士=四谷学院

どちらの団体名を知っていますか?といえばほとんどの方が四谷学院さんでしょう。このことからも母体が大きいのは発達障害児支援士と言えます。児童発達支援士を認定する一般社団法人 人間力認定協会は民間企業ではなく一般社団法人という点がイメージとしてはいいですね。これは私の単なるイメージですが、資格を認定しているのが民間企業だとなんか商売っ気を感じるというか(笑)でもNPOとか社団法人だと利益より社会貢献!というイメージがありますよね。まぁ商売であっても良いものだったら何の文句もないんですけどね!

ただ母体が大きい方が安心できる要素が多いというのも事実ですので、そういった点を求める方は発達障害児支援士の方がお勧めと言えるでしょう。

外部リンク
一般社団法人 人間力認定協会

外部リンク
四谷学院

インターネットで色々と調べていましたら、一般社団法人 人間力認定協会の代表理事を務められる井上さんという方の公式ブログを発見しました。こちらのブログを読んでいただくと分かるのですが、とても深い知識をお持ちの方なんだろうなと想像がつきます。どれも本質をついたものばかりで凄く勉強になりました。四谷学院さんとは運営規模は違いますが、一般社団法人 人間力認定協会さんもしっかりと活動されている団体だということはわかるのではないでしょうか。

外部リンク
一般社団法人 人間力認定協会 理事長ブログ

SNSでの露出の面から比較

TwitterやInstagramでそれぞれの資格名称を検索すると、どちらも多数の口コミが表示されます。批評や批判といったものはほとんど見られませんでした。それよりも「今勉強頑張っています」とか「これから勉強を始めます」というコメントが多かった印象です。

一定期間内での投稿数を比較してみましたが、多少「児童発達支援士」の方が露出が多いかな?という印象でした。児童発達支援士を運営する一般社団法人 人間力認定協会の公式アカウントは積極的に活動をされているようで、受講者と思われる方や受講を検討されている方にコメントやいいね!を付けているのがわかりました。四谷学院さんも公式アカウントがあり運用されていますが、たまに投稿されている程度であまり力を入れているわけではなさそうです。

Twitterの公式アカウントのフォロワー数(2021年4月22日現在)



このような形でしたので、SNSに力を入れているのは児童発達支援士を認定する一般社団法人 人間力認定協会さんかなと思います。

SNSでの露出が多いから良い、悪いという判断は出来ませんのであくまで一つの目安としてみてください。SNSを積極的にやっているのは、サポートがしっかりしていそう。最新情報も得られそうなど良い面もありますが、SNSでの露出をしないと目立たないから頑張っているという穿った見方も出来るので、このあたりの判断は皆さんにお任せします。

【まとめ】児童発達支援士と発達障害児支援士資格を徹底比較

いかがだったでしょうか?

人気の資格2つを比較してみました。この記事を参考にご自身にあった資格を選択してみてください。私はどちらの資格であれあなたが受講されることを期待しています。それが全国にいる発達障害児およびこれから生まれる子供たちのためになると思っているからです。発達障害児支援のはじめの一歩は理解をすることです。理解が支援の第一歩なのです。むしろ社会全体が発達障害に対して適切な理解が出来るようになれば「支援」すらいらなくなるでしょう。目指すはそういった世界です。

このサイトでは、発達障害児の支援方法や保護者の皆様の心を軽くすることを目的に様々な記事をかいておりますので、ぜひ他の記事もご覧ください。最後まで読んでいただきありがとうございます!

外部リンク
児童発達支援士|公式サイト

外部リンク
発達障害児支援士|公式サイト

(追記)
先日妻が受験した児童発達支援士の賞状が届きました!開けてビックリ玉手箱!立派な専用ケースに収納されていました!妻も感激しています!