発達障害支援に関する人気資格の児童発達支援士が最新2版に

みなさんこんにちは!今回は、私の勤めるマナカルでも導入している一般社団法人 人間力認定協会が認定している人気資格「児童発達支援士」という資格について紹介をしていきます。

2025年2月時点で26,000名以上が受講している人気資格が新しく(第2版)になったということで改めて「どんな資格なのか?」「どの部分が新しくなったのか」など気になっている方もいるかと思うので早速紹介をしたいと思います。

 

発達障害支援で人気の児童発達支援士資格とは

 

児童発達支援士ってどんな資格なの

児童発達支援士の資格は、一般社団法人 人間力認定協会が認定している人気資格で発達障がい児 (自閉スペクトラム症 ・ 注意欠如多動症 ・ 限局性学習症) にどのような働きかけをすれば子どもの能力を高め、 社会で活躍できる人材に育てることができるのかを体系的に学ぶことができる資格になります。

また、脳科学や心理学に基づいたアプローチ方法や、 社会に通用する礼儀作法を体得し、 幸福な人生を歩む子どもを育てることを目的としています。

そのため、発達障害支援の資格となると発達障害のことだけに特化していることが比較的多いのですが、児童発達支援士資格は発達障害についての知識だけでなく、子どもの能力を引き出す接し方についても紹介(テキストの半分くらい)してくれています。

 

児童発達支援士が人気の理由

数多くの資格がある中で、児童発達支援士の資格が選ばれている理由は大きく分けてこの2つではないかと思います。

1つ目:医療的知識だけでなく、教育的な面も学ぶことができる

資格という性質上、専門的な知識を学ぶことが多く、発達障害関連の資格の場合には医療的知識を身につける内容が多い傾向にあります。しかし、児童発達支援士の資格は「児童発達支援」とあるように、発達障害かは関係なく子ども達のしつけ面や、やる気を引き出すポイントなど教育面も脳科学や心理学に基づいて紹介してくれています。

そのため、発達支援をする際によく言われる療育(医療+教育)についての学びのバランスが取れているからではないかと思います。

2つ目:知識だけでなく、実践ワークで日常生活に活かせる

1つ目の内容と重なる部分がありますが、医療面の専門的な知識だけでなく教育面も学習できるので、日々の子育てに学んだ事が活かせるのがポイントです。また、教材の中にワークブックというものも用意されています。そのワークブックでは「支援とは?」「自己分析と他者分析」「聴く姿勢と話す態度」「問題解決のための5つのステップ」などといった実践ワークが盛りだくさんです。

テキストで学んでいく専門知識(心理学に基づいたコミュニケーションアプローチ方法など)をより具体的に学ぶことができ、知識だけで終わらずに実践的なものになり、子どもに対して適切なアプローチを取る方法が学べるからではないかと思います。

 

第2版の資格教材で発達障害に関する最新情報が学べる

ここまでは児童発達支援士がどんな資格なのか?ということを紹介してきましたが、その児童発達支援士資格が、第2版になってどう変わったのか?という部分を紹介していきたいと思います。

最新の診断基準DSM-5-TRに対応

この記事を読んで下さっている方の多くの方がDSM-5-TRって何?と思われたかと思います。「DSM」はアメリカ精神医学会が発行する医学書のことで、発達障害の診断時に利用されています。

これまでは2013年に発刊された「DSM-5」の情報に基づいていました。しかし2022年に改訂版となる「DSM-5-TR」が発刊され、一部の診断名称に変更が加わりました。このDSMという医学書の情報は、日本の医療機関や児童発達施設でも活用されているケースが多く非常に重要な情報になります。

そのため、第2版のテキストでは最新版である「DSM-5-TR」で紹介されている名称や診断基準などを紹介しています。

 

最新の統計や研究結果を掲載

教材で紹介されていた自殺者統計やいじめの統計、不登校の統計などが最新情報に更新されておりました。コロナ禍を経て統計結果に変化が現れていたこともあり、コロナ前とは様子も変わってきています。このように想定されていなかった被害や社会問題生まれていることもあるので最新の情報が掲載されたことは嬉しいポイントですね。

 

発達障害に関する情報の追加

テキストの1章と2章で発達障害に関する知識が紹介されておりましたが、その内容がより充実しておりました。人間力認定協会の理事長ブログでも紹介してくれておりましたが、日々新しくなる情報に加えて、「もっと発達障害に関する専門知識が欲しかった」という受講者の声にも応え、既存の情報に加え5、6ページ分追加されたとのことでした。

 

外部リンク

参考:人間力認定協会 理事長ブログ |児童発達支援士が更に充実しリニューアル!第2版の変更点まとめ

 

児童発達支援士の資格講座はどんな内容なのか

児童発達支援士講座の進め方

児童発達支援士の講座を申し込み資格を取得するには、主に「テキスト」「ワークブック」「試験対策動画」の3つで学習を進めていきます。他の教材であるようなオンラインテキスト(スマホやパソコンを使ったwebテキスト)はありません。

そのため、テキストを読み進める⇨ワークブックで実践や理解度を深める⇨試験対策動画で復習。その後、自信がついたら試験を受けるという流れになります。

また試験は、オンライン試験となっているので、年△回〇〇会場で××時からといった縛りがありません。ですので、24時間365日好きなタイミングで受験をすることができます。

 

児童発達支援士資格の難易度

実際に私自身も学んでみましたが、発達障害に関する知識面と子どもの教育的な面の2つを学ぶことができ、その内容も実践しやすいことから

  • 全く知識がなく、どうしたら良いか日々悩んでいる
  • 発達障害に関する知識があっても、教育的な面での接し方が不安
  • 教育的な面は学んできたけど、発達障害に関する知識がなく不安

という方にオススメできる資格だと思います。

なので、発達障害に関連する資格の中では、全く知識のない初心者の方から保育や発達支援関連の仕事をされている中級者の方にお勧めできる資格かと思います。

また、人間力認定協会の公式ページで紹介されている資格受講者のデータからも子育てに悩む方はもちろん、保育や教育、発達支援に関する職場で働いている方などにオススメができると言えそうです。

 

外部リンク

参考:人間力認定協会| 資格に関するデータ

 

児童発達支援士は怪しい資格なのか

先に結論から言えば、怪しい資格ではないと言えます。

児童発達支援士に限らず、どんな資格でも「怪しい」のでは?という声がSNSなどでも見受けられます。児童発達支援士の資格が怪しくないと言える理由として

  • 情報発信や更新を定期的にしている(公式ページや公式SNSなど)
  • 講演活動などを行なっている
  • 資格の商標登録をしている
  • 教材の改編している

などがあります。

「有名人が受講してくれている」「口コミやレビューなども数多くある」というのも1つの目安にはなりますが、サクラ(偽装)なのでは?という疑問がついてきます。しかし、上記で挙げた4つは、偽装できない部分であり、信頼できるかどうかの目安にできる部分だと思います。

他にも、資格とは関係なく受講者の方に対し無料で

  • 受講者専用のLINEにて情報を発信
  • 意見交換会というセミナーの開催
  • 150以上の療育エピソードを公開

などをしており、人間力認定協会が掲げる「支援の輪を拡げる」という想いを実現するための行動をしています。民間資格の中には「資格を売ること」を目的としているところもあるので、こういった部分からもこの団体や資格は信頼できるといえます。

 

外部リンク

参考:人間力認定協会 理事長ブログ|【徹底解説】児童発達支援士・発達障害コミュニケーションサポーター資格

 

発達障害に関する児童発達支援士以外の資格

最後に発達障害に関する資格を紹介したいと思います。2025年5月時点では発達障害支援に関する国家資格はありません。そのため、有名な民間資格を紹介したいと思います。

発達障害児支援士(中上級者向け)

「発達障害児支援士」の資格は、日本発達障害支援協議会が認定する民間資格で、四谷学院が運営を委託されています。

パニック対応や適切な声かけなど、実践的な支援スキルを体系的に習得できます。標準学習期間は6ヶ月で、主に保育園・幼稚園・小学校・児童支援施設などの教育現場で活躍したい方に適した中上級者向けの内容となっており、オンラインで学習ができ、自宅で認定試験も行えます。

さらに上位資格として「発達障害児専門支援士」も用意されており、より専門的な知識を深めることもできます。教育や療育の現場で発達障害児と関わる方の専門性を高め、子どもたちの可能性を引き出すための確かな知識と技術を身につけられる資格です。

 

外部リンク

参考:四谷学院発達支援|発達障害児支援士資格認定講座

関連記事

児童発達支援士と発達障害児支援士資格を徹底比較

 

子ども発達障がい支援アドバイザー(初心者向け)

「子ども発達障がい支援アドバイザー」の資格は発達障害やグレーゾーンの子どもたちを適切にサポートするための知識とスキルを身につけられる民間資格になります。ユーキャンの通信講座で学べ、発達凸凹アカデミーが認定しています。

基礎から実践まで、約3ヶ月程度で学習可能となっています。テキストを中心に、絵カードや支援ワークブックなど実用的な教材が充実しており、子どもの特性に合わせた接し方や効果的な支援方法を習得できます。

家庭での子育てはもちろん、保育や教育の現場でも活かせる内容です。専門知識がなくても始められる初心者向けの講座で、自宅で試験も受けられるため、忙しい方でも無理なく資格取得を目指せます。

 

外部リンク

参考:生涯学習のユーキャン|子ども発達障がい支援アドバイザー講座

 

発達障害ラーニングサポーター

「発達障害ラーニングサポーター」の資格は、一般社団法人子ども・青少年育成支援協会が認定する民間資格です。以前は発達障害学習支援サポーターという名称でしたが、2025年から名称が「発達障害ラーニングサポーター」に変更されました。

発達障害のある子どもたちの学習面に特化したサポート方法を学ぶことができ、基礎から実践までレベル別の資格制度となります。(サポーター、シニアサポーター、エキスパートサポーターの3段階)

eラーニングで自分のペースに合わせて学べるため、忙しい方でも取り組みやすい設計になっています。ただし、この資格を受講するためには「発達障害基礎理解講座1〜3」を受講する必要があります。(教員や保育士など資格保有者には一部講座の受講免除もあり)

 

外部リンク

参考:一般社団法人子ども・青少年育成支援協会|発達障害ラーニングサポーター資格制度について

関連記事

【2025年版】発達障害児支援に関するお勧め資格3選

 

【まとめ】発達障害支援に関する人気資格の児童発達支援士が最新の2版に

いかがでしたでしょうか? 今回、発達障害支援に関する人気資格である児童発達支援士が最新の第2版になりました。第2版は、最新の診断基準であるDSM-5-TRや統計データへ更新されたことや、最新研究結果や過去の受講者から要望もあった発達障害に関する情報が追加されました。

また、簡単にではありますが発達障害支援に関する他の資格も紹介させてもらいました。どの資格も特徴があるので、皆さんにとってどれが良いか知るために、ホームページを見たり、問い合わせをしてみながら選んでみて下さい。