【子育て支援】子供のコミュ力低下を必然的に招く小学校のシステム

子供のコミュニケーション力が低くて、、、そう考えている親御さんも多いのではないでしょうか。コミュ力というのは生まれつきの能力でしょうか?いえ、違います。訓練によっていかようにも高めることが出来るスキルなのです。しかし現代では多くの子どものコミュ力が低く、その結果いじめなどのトラブルに陥っているのです。その原因が実は学校のシステムにもあるんです。いったい何がわるいのか、そしてどう対処していくべきなのかを見ていきましょう!

【子育て支援】子供のコミュ力低下を必然的に招く小学校のシステム

小学校の先生がこの記事をお読みなったら気分を害されてしまうかもしれません。

しかし私たちは何千人というコミュ力に自信のない子供たちを見てきて、あることに気づきました。それは、申し訳ないですがほぼ間違いない!そう言い切れるほどの確信を持っています。

ただ誤解してほしくないのは、私は小学校を否定したいわけでも批判したいわけでもありません。また、すべての小学校がそうである、すべての先生がそうであるということを言いたいわけではありません。あくまで”一般的には”という観点でお話しします。

幼児までは元気はつらつ。小学校に上がったら自信なくす。

いかがでしょうか?幼稚園までは元気だった子も、小学校に上がったら自信を無くしておとなしくなってしまうということがおおくないでしょうか?

当然幼稚園のころからおとなしい子もいるのですが、小学生と比べると非にならないでしょう。

何故小学校に通うと自信を無くしてしまう子が多いのでしょうか。

一言で結論を申し上げますと、

失敗体験により自信を失ってしまうから

例えば、算数の問題で先生が「この問題わかる人」と言って生徒を指名します。挙手制ならまだしもですが、そうではなく、先生が勝手に「この問題は、、、、○○君前に来てと言えて見てください」と言ってくる。

これ最悪です。

ここで黒板前まで行って、「わかりません」と言って席に戻る。これを地獄と言わずなんというんでしょうか。私も勉強が出来たタイプではないので、こういうことを何度も経験しました。

他にも、先生に指名されて自分なりの考え(答え)を言ったのに、間違っていて他の子に失笑された。この経験も最悪ですね。

これらの経験を1日に1回、2回経験する。月に20回から40回。1年に200回以上。これだけの「恥ずかしい想い」「嫌な思い」「辛い思い」をして、発表が好きになるでしょうか?なりっこないですよね。この環境で好きになれたら、その子は超ポジティブ精神の持ち主です。

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つまり通常の学校スタイルの教え方では、自信のない子を生み出す可能性が高いのです。「問題に答えられた子は大丈夫」と思われるかもしれませんが、そう簡単でもありません。小学校時代は、ちゃちゃを入れてきたり、茶化すような子が必ずいます。

もし黒板の前に行き、問題に正解しても、他の生徒が「よ!がり勉!ガリガリ君流石!」とか言ったら、クラス中に笑いが響き、発表者は嫌な思いをするでしょう。小学生のこのような行為を止めることはかなり難しいです。そのため、勉強ができる子にとっても、できない子にとってもあまり良い環境ではないのです。

正解を求める質問はタブーである

根本的に学校が誤っていると思うのは、常に生徒に正解を求めるという姿勢なことです。だから先ほどのような失笑が響くのです。

そもそも計算問題の答えを生徒に問う必要ってありますか???

別に先生が答えを言っても変わらないでしょう。

これを百害あって一利なしといわずなんというんでしょうか。本当に不思議です。目的が見えません。もし目的が「人前で発表すると思っていたほうが、緊張感が出てまじめに勉強する」ということであれば、それまた最悪(笑)それ、「通常の私の授業では生徒がまじめに勉強しませんから」と言っているのと同じです。でもそれ以外の理由が私には見えません。

デメリットは、生徒の自信をくじく、いじめに発展させる可能性があるなど大きな問題をはらみます。そう考えると本当に廃止してほしい。

だからといって、すべての問いをなくして、発表をなくしてほしいとは思っていません。あくまでも「答えを問うのはやめてほしい」ということです。

では何を問うのか?それは「あなたの意見」です。条件は「答えのない質問」です。

例えば、

「先日ニュースで小学生の列に車が突っ込んだニュースがありました。皆さんも見ましたか?あのような悲惨な交通事故を防ぐための対策を話し合って見ましょう」

このようなテーマです。こういうテーマって数が限られるんじゃない?と思われるかもしれませんが、まったくそんなことありません。むしろ無限に行けます。たくさんの意見が出るように、先生は最初に宣言をすることも大切。

「どんな意見も大切な意見です。この問題は大人ですら解決できていない問題です。だから意見に間違いはありません。大胆に行きましょう!」

このようにして、様々な意見が出やすい環境を作ります。もし茶化す子がいたら笑いが起きる前に、シャットアウト。調子に乗らせてはいけません。

ココまでを一度整理しますね。

  • 小学校の発表のタイミングで自信を無くす子が多い
  • それは、答えを問う質問ばかりだから
  • そのため、生徒に問う場合は答えのない質問を問う
  • そして、聴き手のコントロールを先生がする

このあたりが非常に重要になるわけです。可能であれば、このようなディスカッションやディベートをやるときには、発表者のどんな意見でも受け入れるという姿勢を見せるためにも、全員で拍手をするとよいと思います。発表が終わったら拍手をもらう。この経験を繰り返すとこで、今まで失敗体験でしかなかった、発表というものが徐々に成功体験に変わっていきます。

また副次的な効果として、すぐ茶化しを入れるような子でも、拍手をして皆に受け入れられたと感じれば、茶化しは必ず減っていきます。そもそもすぐ茶化して人の注目を浴びようとする子ほど、自己肯定感が低かったり、承認欲求が満たされていないので、拍手で承認されたと感じれば、精神が落ち着いてきます。このような心理学的なアプローチをせず、先生がいくらくちで「辞めなさい」「相手の気持ちを考えろ」と言っても無駄です。むしろ、茶化しを先生が必死で止めると、茶化しは止まるかもしれませんが、その代わりにうらで人をいじめたりということに繋がります。

【まとめ】子供のコミュ力低下を必然的に招く小学校のシステム

以上となります。

子供たちに失敗体験を積み重ねる機会を与えてしまっているのが問題だと考えています。このようなやり方では、発達障害児や学習障害を持つ子がいじめられるのは当たり前でしょう。答えが言える子とそうじゃない子を明確に分けて何の得があるというのでしょう。競争?それも違います。誤った競争意識は本当に危険です。正しい子供への働き方が出来る人が増えることを切に願います。

外部リンク
発達障害児支援の人気資格|児童発達支援士公式サイト