偉人の○○は発達障害だった!?子供たちの勇気に!

お子様が発達障害かもしれない、そう思った時やはり保護者としては、深く悩んでしまうものです。

しかし、今日はそんな保護者・そしてお子様に勇気を持ってもらうための記事となります。子どもの自己肯定感を上げ積極的になれれば、あなたのお子様もある分野で「天才」になることができるかもしれません。

さぁ、目をあけて!一緒に見ていきましょう。

偉人の○○は発達障害だった!?子供たちの勇気に!

発達障害の特性の一つに、「特定の物事に対するこだわりや集中力が凄い」というものが挙げられます。これはご両親から見ても、納得でしょう。パズルにハマる子、人形にハマる子、電車や駅名をすべて暗記してしまう子、これらの特徴を持ちやすいといわれます。

これは学生時代にはそんなに役立たないかもしれません。役に立たないどころか、学校が用意したプログラムに適応できないという理由で、適応不可の烙印が押されるわけです。それが発達障害と言う診断となっています。

しかし、社会に出ると、ひとつのものを極めた人のほうが活躍できることもあります。今まではなんでも平均的に出来る人間の方が重宝されたかもしれません。しかし不景気が続く現代の日本ではそうではありません。平均的にそつなくこなす人よりも、一意専心出来る人間が求められています。これは発達障害児にとっても大きな追い風と言えるでしょう。

今日はそういう部分に焦点を当てて解説をしていきます。

エジソンは3つの発達障害の特性を持っていた

今、皆さんが恩恵を必ず受けている”電気”関連のものをいくつも発明したエジソンもまた発達障害を患っていたといわれています。

時代が違うためはっきりは言えませんが、現代で言うところの注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)、アスペルガー症候群(自閉症)などの障害を持っていたといわれています。この3つを本当に持ち合わせていたとすれば、相当重度ですよね。発達障害に含まれる3つという事ですから。

幼少期のエジソンはとにかく、「なぜなんだろう」ということにこだわりがあり、小学校でも常に「なぜだろう」を繰り返していました。すると、先生から「この子は授業の妨害をする」ということで、小学校から見放されてしまうのです。これが功を奏したと今なら言えるかもしれませんね。小学校という枠を超え”学び”を追求していきました。

エジソンにとっての先生は、教師をしていたお母さんでした。

小学校から見放されたエジソンを、自宅で教育したのがお母さん。エジソンの「なぜなんだろう」に対して、懇切丁寧に説明をして理解をさせたといいます。そうして少しずつ考える筋道を会得したと言われています。

通常は小学校や社会に適合することを保護者さえも望み、それが叶わなかったとき失望したり悩んだりする。しかしエジソンのお母さんは、小学校から見放されたエジソンに悲観的になることなく、前向きに信頼し接し続けた。この絶対愛なるものがエジソンの自己肯定感を維持させ、偉人へと変貌させたのでしょう。

人の言うことを聞ける子、空気を読める子が本当に「良いこと」なのでしょうか?世間一般を見渡せばそうかもしれません。しかし見ている枠を少し変えてみませんか?例えば「学校生活」という枠を取っ払って考えたら何の問題もないと思えることもあるかもしれません。さらに言えば「日本」という枠を取っ払ったらどうでしょう。多種多様な人種が生活しているアメリカだったら?発展途上国の東南アジアだったら?「今」という枠にはめてしまうと子も親も苦しくなるのは当然なのかもしれません。

枠というのは言い方を変えれば「常識」です。日本人は真面目です。皆常識人です。だからこそ苦しんでいることもあるのではないでしょうか。もう少し不真面目になれれば気持ちが楽になるかもしれませんよ。

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映画監督のスティーブン・スピルバーグも学習障害!

映画「ET」「シンドラーのリスト」の監督として有名な、スティーブン・スピルバーグ監督も学習障害の一つであるディスレクシア(難読証・読字障害)と診断されたことを発表しています。

じつはそれだけではなく、アスペルガー症候群も併発していることも発表しています。

スピルバーグ監督は、学校を2年遅れで卒業したと告白しています。その原因は読字障害だったため、学力が追い付かなかったから。そのためイジメを受けた過去があり、学校は大嫌いだったと告白しています。

今でも脚本を読む際のスピードは、普通の人の2倍以上の時間がかかるといいます。しかしそれ以外の部分の魅力で、周りの人がサポートをしてくれて、現在のような地位を確立できたと話しています。そしてあるインタビューの中で学習障害の子供たちへのメッセージを発信しています。

「学習障害は、思っているよりもずっと一般的なものです。自分一人だけが悩んでいるものではありません。それでも、学習障害があることで、今後やりたいことをやるためには、さまざまな困難が降りかかるでしょう。でも、それはあなたの可能性を狭めるものではないのです」

シネマトゥデイより引用

素晴らしい言葉だと思います。実際にアスペルガーと学習障害を抱えながらも、大成功している方の言葉からは本当に勇気をもらうことができますね。

私も再三このサイトで伝えているのは、「○○だから、◇◇できない」というのは絶対にないということ。○○という条件を満たせば、誰でも◇◇できるのかと言ったらそうではないわけです。

逆もしかりで、発達障害だから◇◇は無理。というのはあまりに横暴な判断ですし、あきらめてしまっている。実は保護者がこのように考えてしまっていることがおおいのも事実で、子供が傷つかないようあらかじめ安全な道を選択するようにしてしまっていることが多いのです。

気持ちとしてはとてもよくわかります。しかし、その道は本当に安全ですか?20年前ソニーやシャープといった日本の電化製品がここまで衰退するとわかっていましたか?10年前スマホがこんなに普及すると思っていましたか?1年前コロナウイルスによってこんなことになると思っていましたか?

すべてNOでしょう。未来のことは何もわかりません。なのに、親が用意したレールだけを歩ませるやり方は危険極まりないでしょう。道を自分で探せる能力がないと、これだけ動きが速い時代についていくことはできません。

外部リンク
発達障害児支援の人気資格|児童発達支援士公式サイト

ビルゲイツは自閉スぺクトラム症

マイクロソフトの創業者であり、世界一の長者として何年も君臨していたビルゲイツさんも自閉症を患っているといいます。

ビルゲイツの幼少期を調べると、エジソンと物凄く似ている部分があることがわかります。ある意味これが、天才の育て方なんじゃないか?と思えるほど、似通っていますので、その部分を紹介します。

  • 小学校から、学年をおくらせてはどうかと言わていた
  • 他の子に興味はなく、一人遊びに熱中した
  • いたずらするばかりする我が子に父親は頭を痛めていた
  • しかし、元教師だった母親はビルゲイツの良き理解者だった
  • 母親は決して強制させることはせず、本人の主体性を尊重した
  • 否定的なことは言わず、優れている部分に着目し続けた
  • 両親は学校の勉強よりも、社会性を伸ばすことに意を注いだ
  • ボードゲームやカードゲームで一家団欒のときを過ごすことを習慣に
  • 長期休みは仲間とキャンプやヨット、探検ごっこなど自然の中で遊んだ

母親の特性に関しては、特にエジソンとまったく一緒です。やはり子供に一番大きな影響を与えるのは、お母さんなんですね。ビルゲイツのお父さんは頭を悩ませてもがいていたくらいですから(笑)

そのほかの日常の暮らし方にも注目ですね。一家だんらんの時をしっかりと過ごすことで、子供に愛情を注げるし、思考力も身につく。

自然遊びをすることで、他者との社会性を身に付けつつ、思考力を養う。

これらがあるからこそ、主体性を伸ばすことができます。自分の頭で考える思考力がなければ主体性にはつながりませんから。

関連記事
【子育て支援・相談】子供の自主性・主体性を高める”習慣化”の方法

脳の機能障害 サヴァン症候群とは?

アメリカの精神科医がトマス・フリーという人物について紹介をしました。トマス・フリーは数を数えるのにも一苦労するような人物でしたが、あるとき「70年と17半日生きた人は何秒いきたことになりますか」ときいたところ、1分30秒ほど計算したのちに暗算で正確な答えをたたき出したのです。このようにその人の持っている能力から大きくかけ離れ、かつ一般の人にはない驚異的な能力を持つ人のことを「サヴァン」と呼びます。そしてこの症状をサヴァン症候群と呼びます。

サヴァン症候群は自閉スペクトラム症に多い

サヴァンの特性を持つ人は、自閉スペクトラム症の人に多いと言われています。ある統計では自閉スペクトラム症の10%~25%がサヴァンだと報告されているのです。もし25%だとすると4人に1人ですからとても多い割合だと言う事がわかるでしょう。ただ皆さんの中で「ほんとにそんなにいるの?」と思われることも多いでしょう。それはサヴァンの能力があっても、その能力が発揮できていない事も多いため気づかないという場合もあるようです。特に少年期などでは、学校生活に適用すると言う事が主目的になりがちなので、サヴァンの特殊能力よりも、通常学級で普通に授業が受けれるようにということに意識がいってしまうためです。

サヴァン症候群の特徴

  • 音楽を一度聞いただけで演奏が出来てしまう
  • 瞬間的にみた映像を絵画でことこまかに表現できる
  • 数字にめっぽう強く暗算スピードが以上に速い
  • 県庁所在地や世界の首都を瞬時に記憶できる
  • 電車やバスの駅名を順番通り記憶できる
  • 本の内容をまるまる記憶してしまう
  • カレンダーの計算が得意である(●年の●日は何曜日?)

このような特徴があると言われています。目立つのは驚異的な記憶力の部分。記憶力に関してかなり特性が現れるようですので、もしお子様にそういった特性があるようであれば、サヴァンの特性かもしれません。その時に重要だと思うのは、その特性をどう活かしていくかです。うまくいかせることが出来れば、自己肯定感向上に繋がり好転するでしょう。しかし、能力があっても活かす場がなければ何の意味もありません。宝の持ち腐れになります。そのため保護者はこの特性を理解し、どういった道を歩ませるかを冷静に見極める力も必要と言えるでしょう。

今回あえて“天才”の話をした理由

ここまでご覧いただいた方の中には、

「別に天才になんてならなくていい。普通になってほしいの!」

このように思われた方もいらっしゃるかもしれません。確かに日常のトラブルや大変さを目の前で見て体験している皆様がこう思われるのも無理はありません。それはごく自然な考え方だと思います。しかしそのことを理解したうえであえて伝えさせていただきたいのは、

「普通を目指す旅をやめませんか」

ということです。皆さんが普通と指すことはどのような事ですか?

  • 普通に学校に行って欲しい
  • 普通に会話ができるようなって欲しい
  • 普通に友達と仲良くして欲しい
  • 普通に勉強ができるようなって欲しい
  • 普通に生きていってほしい

では聴きます。その普通の基準はどこにありますか?その普通を目指すためにお子様の他の特性や強みをすべて消すことが正しいと言えますか?今はとても大変かもしれません。学校という枠に収まりきらないお子様に手を焼いている方も多いかもしれません。一般企業に就職ができないと苦しんでいるかたもいるかもしれません。現代は多様な時代になりました。働き方も生き方もお金の稼ぎ方も何もかも多様です。良いか悪いかという話はおいておいて、ゲームのプロになり数億円を稼ぐ人もいます。投資だけで生活している人もいます。引きこもりでも本人は楽しく暮らしている場合もあります。それぞれの価値観に繋がる部分なので当然強制は出来ませんが、考え方を少し変えるだけでもしかしたら心の重荷がスッと軽くなるかもしれません。このサイトがその一助になれば幸いです。

【まとめ】偉人の○○は発達障害だった!?子供たちの勇気に!

いかがだったでしょうか?今回は皆さんが知っている3名の方だけを紹介しました。しかし実際にはもっとたくさんいらっしゃるんです。それは海外の方だけでなく、日本の中にもそういった方は、大勢いらっしゃいます。

今から書く内容は完全に私の主観で、まったくもってエビデンスがあるわけではないので参考程度に読んでください。

皆さん、イチロー選手ってわかりますよね?イチロー選手の特徴を見ても、発達障害を持っているんじゃないか?と思ってしまいます。いえ、私もイチロー選手は大好きですよ。なので侮辱の意味で言っているわけではなく、あくまで皆さんを勇気づけるためにかいていますので、気を悪くされないでください。

イチロー選手って、毎日同じ時間に球場に行き、まったく同じルーティンをずーーーーっと繰り返してるそうです。またご飯は奥さんが作ってくれるカレーライスを毎日ずーーーーーーっと食べていたとも言います。自分のグラブやバットに対する思い入れも強く、他の人間がふざけてさわろうもんなら、そのグラブやバットはもう使わないとも言います。

このどれをとっても発達障害の特性に合う部分があると思うんです。

つまり、私が言いたいのは、発達障害の特性をうまく理解し付き合うことができ、子供の可能性を縮めるような対応をしなければ、無限の可能性を持ち突き抜けた存在になる可能性がおおいにあり得るということです。

だから悲観する必要はありません。こんなことを言ったら教育委員会に怒られそうですが、小学校や中学校の枠にはめる必要もありません。そんなの人生のうちのたった12年程度。それ以外の時間が60年あるわけです。たかが12年のために子供の苦しめるのではなく、60年をハッピーに暮らすための方法を一緒に模索してあげることがよいとこの偉人たちから学ぶことができると思います。