【子育て支援】立腰が多動性を抑え、子供の集中力を向上させる!

子供の落ち着きがない、じっとしてられない、集中力がない、すぐに諦めてしまうと言ったお悩みはありませんか?発達障害や多動性障害のお子様の場合、お母様は日々このことで頭を悩ませていることでしょう。そのような皆様に是非読んでいただき、今日から実践していただきたい事、それが”立腰”です。

立腰が多動性を抑え、子供の集中力を向上させる!

皆さんは、立腰という言葉をご存じでしょうか?立腰とは読んで字のごとく「腰骨を立てる」という意味になります。物凄く簡単な表現をすると、「姿勢をよくすること」と言ってもいいでしょう。

この立腰教育を唱えたのは、戦前に修身教育を行っていた森信三という先生です。すでに亡くなられた方ですが、日本教育の師父ともいわれる有名な方です。森信三先生は、先生を育てる学校で先生を行っていました。その時の教鞭内容が、「修身教授録」という本にまとめられています。この本は、森信三先生の授業を生徒がメモして書籍化されたものとなっています。著書の中で森信三先生はこうおっしゃっています。

「立腰は我が子への最大の贈り物と言っても良いだろう」

さぁ、日本教育の師父にここまで言わしめている理由とは何なのでしょう。一緒に確認していきましょう。

外部リンク
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子供の集中力をあげる正しい姿勢・立腰とは?

立腰は3つのステップのみで完結します。

  • お尻を思いっきり後ろに突き出して座る
  • 反対に腰骨(おへそ)を前に突き出す
  • 下腹部に力を入れて、肩の力を抜く

このような形です。いわゆる良い姿勢という認識でも良いでしょう。

たったこれだけです。正しい姿勢が出来ているかどうか確認するときの指標として、次の3つを理解しているとよりやりやすいでしょう。

「膝・腰・肘が90度になっているかどうか」

膝が90度に曲がっているか、腰は90度か、机があり書いたりパソコンを操作する場合には、肘が90度になっているか。これらを確認して、正しい姿勢を作りましょう。

たったこれだけで「我が子への最大の贈り物と言ってよい」とは簡単ですね。しかしどのような効果があるのでしょうか?

子供が立腰することで得られるメリット(効果)とは?

大きく分けると3つの理由があります。多動性ぎみで悩んでいたり集中力のなさに困っている方必見です。

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【立腰メリット】精神が明晰になる

一言で言えば、前向きになりやる気がわいてくると言っても良いでしょう。日本には若者から中高年層まで合わせると150万人以上の引きこもりがいると言われています。またうつ病患者も増加の一途です。実はそのことと立腰とが密接に関わっているのです。うつ病患者の統計を取ると「猫背(姿勢が悪い)人の割合が高い」という結果が出るようです。姿勢が悪いと、精神的にも暗くなる。後ろ向きになる。憂鬱になる。このことは、皆さんもイメージで、理解できるのではないでしょうか。うつ病の人で姿勢がものすごく良い人ってイメージできませんよね。そう、姿勢は人の性格にまで影響を及ぼすと言うことなのです。

精神的に安定することにより、落ち着きが増すともいわれています。これは私や森信三先生が個人的にいっているのではなく、医学的なエビデンスがいくつも報告されています。姿勢が良い=落ち着きがある。これもイメージできますよね。

【立腰メリット】主体性が確立する

集中力が身に付き、積極的になると言われます。それが主体性へと繋がります。ちなみに主体性の定義を確認しておきましょう。

「自分でテーマや目的を考え、行動することが出来る能力」

社会に出た際必ず求められるスキルと言っても過言ではありません。仕事の指示をされないと仕事の出来ない”指示待ち人間”なのか。それとも自ら仕事を見つけ出し、会社に貢献できるか。ここには、大きな差があります。それが立腰で手に入るというのです。話を少し戻しますが、立腰をしていると集中が途切れません。ひとつは、正しい姿勢だと腰が痛くなったりしないため、長時間でも勉強やデスクワークに耐えられると言う事。

もうひとつは、心がシャンとするので、だらだらとする気にならないからです。なんとも根拠が見えにくい表現かもしれませんが、実践すればすぐ体感できます。あなたも今この瞬間から1時間だけでも立腰してみてください。実体験できるはずです。

【立腰メリット】健康になる

立腰をすることで、あらゆる健康面でのメリットを享受できます。まずは代謝が良くなる。姿勢を正すことで内臓の圧迫がなくなり、正常な活動が出来るようになるからです。次に腰痛や首痛などが減ると言われます。最近では小学生も「腰痛」に悩まされているようです。接骨院に腰痛の小学生が通っている、それはよくある話なのです。また先ほどもあげたように、前向きになるためうつ病になる可能性も軽減されると言われています。

おおきく3つ紹介しましたが、ここで挙げたことのほとんどは、「非認知能力」に含まれるものです。非認知能力とは、21世紀を生きる私たちに求められるスキルです。2020年の教育改革の一つのキーワードにもなっているので、ご存じの方も多いことでしょう。非認知能力を高める第一歩は、間違いなく姿勢からなのです。

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実体験で感じた立腰の凄さと習慣の難しさ

実は、私が立腰をマスターしたのは、30歳になってから。それまでの私は、座った時の姿勢が悪い!!これは自覚ではなく、他者から何度も言われたことのある事実です。その時の私は、

  • 態度がでかい
  • すぐ集中力が切れる
  • 肩こりがひどい

このような状態でした。30歳になったある日、森信三先生の「修身教授録」を読み一念発起して姿勢を正しました。

とりあえず「24時間立腰チャレンジ」を自分の中で実行!ものすごくキツイ。10分経てば、意識が飛んで悪い姿勢に戻る。この繰り返しでした。24時間(丸1日)やり切った時には、腰が痛くて痛くて。慣れていなかったので非常に腰が痛いというか、疲れました。

ただ一度決めたらやってみようと言う事で、そこから3か月間続けました。その結果、私が実体験として強く感じたのは、

  • 集中力が抜群に向上した
  • 性格が丸くなった(イライラしずらくなった)
  • 自己肯定感が上がった

最後の自己肯定感があがったというのは、立腰が出来ている人って、日本人の2,3%なんじゃないか?と感じる程少ないのです。自分が立腰するようになってから、レストランや新幹線などで座っている人の姿勢を気にするようになりましたが、立腰出来ている人が誰もいないことがほとんど。いても1,2名。

そんな大変なことを自分は今実践しているんだ!と思ったら自己肯定感上がりました(笑)これは完全に私の主観的な感覚でしたが、実は一番うれしかった部分でもあったので紹介しました。

以上で、多動性を抑え、集中力を身につける立腰についての記事を終わります。最後までご覧いただきましてありがとうございました。