児童発達支援士や発達障害コミュニケーションサポーター、メンタルヘルス支援士などを認定している人間力認定協会という団体はどういった団体なのでしょうか?公式HPやあらゆる口コミをまとめてみましたので参考になさってください。
人間力認定協会とは?
この協会は「一般社団法人 人間力認定協会」という名称で活動をしています。静岡県で主に活動をされている団体です。私どもマナカルでも人間力認定協会の認定する児童発達支援士資格のカリキュラムの一部を導入しています。
協会理念のご紹介
ここからは公式ページに記載されている情報を引用しながらこちらの協会を紹介していきます。
30年にわたる教室運営を通して、多くの子どもたちと親御さん、教育者の方々に接して参りました。
そこで目にしたのは他者と比較することで自分に自信が持てない子どもたち、我が子の将来に不安を抱くご両親や保護者、国の教育方針と現場の”ずれ”に悩む教育関係者の方々の存在でした。そのような問題の解決に、少しでもお役に立てればという思いで当協会を設立するに至りました。
協会の理事長からのメッセージは上記の文章から始まっています。教育について考えており、そこから協会を設立して今は発達障害の療育や支援法に関する取り組みを行っているようです。考え方や取り組みがはっきりしていて分かりやすい印象を受けました。メッセージの中では「皆様の幸せな人生の応援団になりたい」という言葉もあり、私はとても素敵な考え方だと思いました。
協会の目的も引用します。
発達障害を”障害”としない社会へ
「発達障害は見た目では分からず、学業成績の不振や業務上の困難のほか、生活態度が悪く思われるなど、人とのコミュニケーションが取れないために”誤解”されることが多く、そのせいで”生きづらさ”を感じ、社会と隔絶されることが多い」というのが特徴です。私たちは「理解は支援の第一歩」をスローガンに、発達障害に対する正しい知識を広めることで、発達障害に対する”誤解”や”差別”をなくすための活動をしています。
全国で約146万人いると推計されている「発達障がい者」。発達障害の中には見た目では分かりづらく、学業成績が悪いこと、人とのコミュニケーションが取れないことなどを、ただ「わがまま」や「怠けている」「しつけが悪い」といった誤解をされることも多くあります。その誤解が、当事者や周囲の方の「生きづらさ」へとつながってしまいます。
発達障害に対して正しい知識を広めて、理解を促していくことで発達障害に対する誤解や差別といったものを、なくしていくための活動をしているのが特徴です。
近年、発達障害のことを体系的に学べる資格を認定している団体は増加傾向にあります。ですが、資格以外の活動をしている団体は少なく、ここまで明確に目的や思いを記載している団体は珍しいといえるでしょう。後程紹介しますが、実際に絵画コンクールや発達障害支援に関する研究・調査データの公開など様々な活動をしています。
ここまでの印象はやはりとてもまじめな団体だなと感じますね。扱っているテーマが発達障害や教育のことなのでこのくらい硬くても良いのでしょう。
協会設立概要
設立・沿革
2019年04月 協会設立
2020年09月 タッチタイピング検定認定開始
2020年12月 児童発達支援士認定開始
2021年07月 発達障害コミュニケーションサポーター認定開始
2022年04月 SSTスペシャリスト認定開始
2025年03月 メンタルヘルス支援士認定開始
2025年04月 児童発達支援士・発達障害コミュニケーションサポーター・SSTスペシャリストの第2版リリース
活動内容
①自己肯定感を育む道徳教育の普及
②コミュニケーション能力の育成と認定
③論理思考力の育成と認定
④自然体験、社会体験の推進
⑤礼儀作法、マナー教育
資格認定
ー発達支援関連ー
◆児童発達支援士
◆発達障害コミュニケーションサポーター
◆SSTスペシャリスト
ーメンタルヘルス(心理)関連ー
◆メンタルヘルス支援士
ーITスキル関連ー
◆タッチタイピング検定(現在休止中)
設立は2019年4月という事で、まだ6年ほどの団体だという事がわかりました。6年の中で様々な資格の認定や、最新の情報に合わせた更新などこれだけの規模の活動をされているので活発に活動をされていることがわかります。
活動内容は
人間力認定協会の活動情報はHPにて詳しく掲載されていました。頻繁に更新もされているようで、最新の情報を確認することができるようになっています。直近では、
- 多様性を応援する絵画コンクール
- 発達障害支援に関する研究・調査
- 児童養護施設ボランティア
- 豊川市パネルディスカッション
- 児童発達支援士 意見交換会
- 姿勢を変えれば多動がおさまる講演会
- 子供の能力を引き出すために講演会
- 企業様への勉強会
- フィリピンの孤児院訪問
- 児童発達支援士の認定
- 発達障害コミュニケーションサポーターの認定開始
- SSTスペシャリスト
- 長野県より依頼の講演会
- 愛知県知立市立知立東小学校に教材提供
わずか数年以内に、このような活動をされていることが確認できました。かなり積極的に多岐にわたる活動をされていらっしゃるようです。特に児童発達支援士の意見交換会についてはSNSでもちらほら情報が出ていて、とても充実した内容のようです。児童発達支援士を受講された方のみが参加できるようになっているらしく、資格をただ取得させて終わり!ではないということですね。
その児童発達支援士の資格は既に2025.9月現在2万5千名以上が受講されており、ということです。人間力認定協会が認定する資格の累計受講者数は4万3千名以上だと言います。この数はかなり多く、私の知る限り他の発達障害関連の資格よりも受講者数は多いと言えるでしょう。また、受講満足度も99%ととても高い数値を維持しています。
外部リンク
【徹底解説】児童発達支援士・発達障害コミュニケーションサポーター資格
多様性を応援する絵画コンクールの開催
2025年7月ごろから「ぼく、わたしのだ~い好き!」というテーマで絵画コンクールを開催しています。このコンクールでは大賞や優秀賞といった優劣をつける選考をせず、応募されたすべての作品に素敵な個性を讃えるオリジナルの賞を贈っているようです。優劣をつけてしまうと、自己肯定感の低下へつながる可能性がありますが、それを防ぎつつ自己肯定感を高める取り組みをしています。
発達障害支援に関する研究・調査
発達障害を持つ方は増加傾向にあると言われています。実際に文部科学省が公表した調査では、公立小中学校の通常学級に在籍する児童生徒の8.8%が発達障害の傾向にあると報告されています。また、大人の発達障害の認知も広まりつつあります。
ですが、発達障害についての研究はまだ途上段階であり、データが不足しているという事実もあります。そこで、人間力認定協会では、当事者やそのご家族からいただいた実際の声をまとめ、分析・統計処理したデータを公開しているようです。プライバシーに配慮されており、引用に関するガイドラインもまとまっていて、論文や書籍、各種メディアへの引用も可能ということで、この協会が発達障害への理解を深める活動を継続的に行っていることがうかがえます。
SNSの利用状況
こちらの団体では以下4種類のSNSを利用されています。
- 理事長ブログ
- Twitter(@ninkyou_jp)
- Instagram(@ningenryoku_official)
- youtube
- LINE(受講者限定)
投稿を確認してみましたが、しっかりとすべてのSNSが動いていました。私もSNSをやっているのでわかりますが、SNSの更新は案外手間がかかります。それがこちらのように4種類もあるとかなり面倒です。恐らくこちらの団体ではSNSやWEB関連の業務を行う専属の方がいらっしゃるのでしょう。そうじゃないと運営できないだろうなと思うくらい、しっかりと更新されています。こういうところからも、この協会の姿勢が見て取れます。
特にInstagramに力を入れているようで、フォロワー数は2025.9現在8,700名を越えています。何名以上から多いと判断するかはそれぞれ違うと思いますが、一定の数がいることがわかるでしょう。内容を見ても、療育に関する知識や動画、体験談などが幅広く紹介されており、この投稿を見ているだけでも、発達障害のことをある程度勉強できるような内容となっています。
また、Instagramで「児童発達支援士」と検索すると多数の合格報告の画像が閲覧できます。私が見たタイミングで3,700件以上の投稿があったので、当然全てを見たわけではありませんが、皆さん満足されたようで笑顔の写真とともに認定証の画像をUPされていました。もし受講後かなり不満があれば合格したとしても、このようにSNSに画像をUPすることはないと思うので、この投稿数からも一定の満足度を感じ取ることができます。
下記にそれぞれのページへのリンクを貼っておきますので、是非興味のある方はご確認ください。
【まとめ】児童発達支援士を認定する人間力認定協会とは?
以上となります。私が感じたことは、この協会は資格認定だけを目的としているわけではないという事です。もしここが目的であれば、手間や費用の掛かる活動や、ここまで充実したSNS運営はしないでしょう。資格を売る事だけを目的にしているなら、売るところまでを必死でやってアフターフォローは一切なし!というのが一般的だと思います。少なくとも私が調べた限りではそういったことは感じられませんでした。
そのため資格取得を検討されるときは、母体となる団体がどういった団体なのかを調査することはとっても大切です。この記事がその一助になれば幸いです!
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