人間力認定協会からSSTスペシャリスト資格が新リリース!

発達支援関連の資格の中でも最も受講者数が多いと言われる「児童発達支援士」を認定する一般社団法人 人間力認定協会が新しい資格をリリースしたという情報が入ってきました。その名も「SSTスペシャリスト」資格。どこよりも早くSSTスペシャリストについての詳細をお伝えいたします!

一般社団法人 人間力認定協会とは?

一般社団法人 人間力認定協会ではこれまで以下の資格を取り扱っていました。

  • 児童発達支援士
  • 発達障害コミュニケーションサポーター

こちら2つの資格についてはこのサイトでも何度も紹介していますが、発達支援界隈の資格の中で圧倒的に受講者数が多い資格となっており、知名度で言えば間違いなくNo.1と言えるような資格です。昨年はユーキャンから子ども発達障がい支援アドバイザー資格と言うものが発表され、さらに賑わいを見せている発達支援の分野でNo.1なので、十分な実績があると言えるでしょう。

こちらの一般社団法人 人間力認定協会では、資格認定の他にも「意見交換会」という受講者を招待したZOOM講演会のようなものを毎月実施されています。そちらの模様は、協会の理事長ブログにて紹介されているのでこちらもご覧ください。

外部リンク
第八回 児童発達支援士 意見交換会の実施報告

このように、一般社団法人 人間力認定協会は資格だけ売ってそれで終わりというスタイルではなく、多角的に発達支援の活動をされている協会だという事がお分かりいただけるでしょう。

SSTスペシャリストとは

運営する協会の基本情報はご理解いただけたと思いますのでここからが本題です。

2022年4月1日より「SSTスペシャリスト」資格がリリースされました。この資格についての基本情報をまとめていきましょう。

資格概要

まずは資格概要から紹介します。

SST スペシャリストは、発達障がい児(学習障害・自閉症・ADHD 含む)にSST(ソーシャルスキルトレーニング)を実践するための知識、方法を体系的に学び、認定する資格である。SST を行うことで、社会生活を円滑に営むためのスキルを身に付け、幸福な人生を歩む子どもを育てることが目的である。

SSTスペシャリスト デジタルパンフレットより参照

少し堅苦しい表現ではありますが、目的は基礎を学ぶというよりも実践的なSSTを習得し、社会生活を円滑に送れるようにする。そこにあるようです。そのため次に紹介する受験資格が設けられていると思われます。

受験資格

 「児童発達支援士」もしくは、「発達障害コミュニケーションサポーター」の受講者(合格者も含む)であること。 上記条件を満たしていれば、年齢や学歴・経歴は一切問いません。

SSTスペシャリスト デジタルパンフレットより参照

ここはとても大切な部分です。「児童発達支援士」もしくは、「発達障害コミュニケーションサポーター」を受講したことのある人のみが受験できる資格という事になっています。そのため、発達支援関連の資格を取ろうかなーと思っても、最初からこのSSTスペシャリストを受講することは出来ないという事です。

先程の資格概要で「基礎ではなく実践的なSST」という表現をしましたが、この教材ではSSTについての詳細やアプローチ方法、実践プログラムが紹介されているため、「自閉症とは?」「ADHDとは?」という基本項目については学ぶ事はしません。そのため、その点を勉強していない方が受講すると効果をあげることができないと判断してこのようにされているのだと思われます。

そのためSSTスペシャリストを受講したいなと思った方は、児童発達支援士もしくは発達障害コミュニケーションサポーターの申し込みからされると良いでしょう。

学習内容

SSTスペシャリストの学習内容は下記のようになっています。構成はシンプルで、1章ではSSTの基本やアプローチ方法について学ぶ。2章では実践プログラムを学ぶ。このようになっています。実践プログラムは多種多様な障害、特性に対応できるよう様々な種類のトレーニングが用意されているようです。ちなみに2章の部分の実践プログラムに関しては、全て動画でも収録されています。その動画は解説編と実践編という二つに分かれており、支援者が事前学習で見るのが「解説編」で、実際のトレーニング時に使う動画が「実践編」となります。かなりのボリュームがあり凄いです!さらに解説編の方は全てナレーションが入っているので忙しい方でも聞き流しながら学習できるように作られています。

1 章 SST 基礎知識
1-1 SST の概要
1-2 SST 実践時のポイント
1-3 トレーニング時の環境設定 (構造化)

2 章 SST スペシャリスト実践ワーク
No.1  あいうえお発声トレーニング
No.2  長音発声トレーニング
No.3  声のボリューム調整トレーニング
No.4  話を聴く姿勢トレーニング
No.5  お手上げトレーニング
No.6  〇〇は好きですか?トレーニング
No.7  どちらが好きですか?トレーニング
No.8  〇〇になりたいですか?トレーニング
No.9  気持ち絵カードトレーニング
No.10 無限ありがとうトレーニング
No.11 自己紹介トレーニング
No.12 早口言葉トレーニング
No.13 Good&New トレーニング
No.14 他者紹介トレーニング
No.15 誉め誉め達人トレーニング
No.16 〇× 言葉トレーニング
No.17 インタビュートレーニング
No.18 会話のキャッチボールトレーニング
No.19 マイベスト3トレーニング
No.20 合言葉トレーニング
No.21 あいづちトレーニング
No.22 名探偵トレーニング
No.23 友だちの誘いを断るトレーニング
No.24 授業中シチュエーショントレーニング
No.25 まいっかトレーニング
No.26 ジェスチャートレーニング
No.27 Show&Tell トレーニング
No.28 ホウレンソウトレーニング
No.29 1分間スピーチトレーニング
No.30 暗黙かるたトレーニング
(付録) トレーニングチェックシート
(付録) 暗黙かるた

SSTスペシャリスト デジタルパンフレットより参照

受講金額

SSTスペシャリストの定価は税込28,100円となっています。タイミングによっては割引をしている場合もあるようです。ただし先ほども紹介した通り、この資格は、児童発達支援士もしくは発達障害コミュニケーションサポーターを受講されている方を対象とした資格となるため、誰でもすぐに受講できるわけではありませんので、その点は注意が必要です。

ただそのあたりは協会も対策を施しており、SSTスペシャリストの申し込みサイトは受講者にのみ通知されており、一般には出まわっていません。私もこの記事を書くにあたり、内容の確認を取っているのですが、SSTスペシャリストの申し込みサイトのURLを記載することはNGと言われています。児童発達支援士もしくは発達障害コミュニケーションサポーターを受講中(又は受講済みの方)であれば、協会公式LINEに登録されているかと思います。LINEを開くと下記のようなボタンがあると思いますので、そちらからアクセス可能です。

履歴書にかける?

最後に、履歴書にかけるんですか?と聞かれそうなのでお答えしておきます。

SSTスペシャリストも履歴書に書くことが可能です。記載の仕方は「SSTスペシャリスト 取得」と書くようSSTスペシャリストのWEBサイトに記載がありました。児童発達支援士の時と同様、素敵な賞状が届くようなのでそれもまた楽しみですね。

【まとめ】人間力認定協会からSSTスペシャリスト資格が新リリース!

いかがでしたでしょうか。現時点で分かっている詳細は以上となります。児童発達支援士もしくは発達障害コミュニケーションサポーターを受講されたことのある方限定と言う点がありますが、対象者にとっては嬉しいサービスの追加だと思います。金額も3万円弱という事で比較的受講しやすい金額だと言えるでしょう。

これで一般社団法人 人間力認定協会が認定する資格は、「児童発達支援士」「発達障害コミュニケーションサポーター」「SSTスペシャリスト」という3つになります。どれも目的が明確であり、発達支援で役立つものばかりですので、是非受講を検討してみてくださいね。最後までご覧下さりありがとうございました。