発達障害に関わる困りごととその対処法とは

発達障害の特性を持っていることで、学校や職場だけではなく日常の様々な場面の中で悩みや困りごとなどにぶつかることが多いのではないでしょうか。その困難は人それぞれの対処法を身に着けていくことで、解決できることもあります。

今回は発達障害を持つ方に起こりやすい困りごととそれに対してどのように対処したのかをいくつか紹介していきたいと思います。これがご自身の困りごとが解決したり、発達障害に対しての理解が進み、誰かの支援をする際の参考になればとても嬉しく思います。

パニックを起こしてしまう

突然予定が変わってしまったり苦痛な事が長く続いてしまったりと何かがきっかけで、子どもが不安や怒りなど強いストレスを感じて衝動が抑えられなくなりパニックを起こしてしまうことがあります。癇癪や泣き出す、自傷行為を始めたり、暴れまわって物を壊したり他者に危害を加えてしまうこともあります。

これはストレスだけではなく、好きな物に集中をしすぎてしまって行動の抑制ができなくなって思考や感情が止まってしまうこともあります。こちらは一見するとパニックを起こしてるかは見分けがつかないので注意が必要です。

対処法の例

まずはパニックを起こしている子どもを1人で落ち着ける場所に移動させましょう。移動させるのが困難な場合は、本人の周りから物や他者を遠ざけるようにします。

そしてパニックがおさまるのを待ちましょう。下手に周囲が慌てたり、腕や体を押さえつけたり、止めようとして抱きしめる、なだめようとする行為は余計な刺激を与えてしまうことにつながります。そうなると更に悪化してパニックがひどくなることがあります。本人が自然と落ち着くのを待ちましょう。

本人が落ち着いてきて話を聞けるようになったら何があったのか確認をとっていきましょう。子どもによっては手を握ってあげると安心する子も居れば、触られると不快感を感じる子もいます。ですので、その子にあった接し方で話を聞いていきましょう。

落ち着いたように見えても興奮がおさまっていないこともあります。繰り返し話を聞いたりすることはしないほうがよいでしょう。

また、パニックを起こす時は何かしらのきっかけとなる原因があるはずです。そのためその原因を理解して起こさないようにすることも大切です。幼稚園や学校の先生、療育施設などの支援員の方へ相談をして一緒に探していくのも良いでしょう。

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何らかの音に強いストレスを感じてしまう

日常生活は様々な刺激に囲まれています。例えば文字を書く音、人の足音や話し声、椅子を動かした時の音、雑音、子どもの声や犬の鳴き声など挙げだしたらきりがありません。

感覚過敏を持つ方は、他の人が何も感じないような音が大きな音に聞こえたり、物によっては痛みを感じることもあります。そしてストレスや苦痛が溜まりこんでしまい常にイライラしている、機嫌が悪いように見えてしまうことなどがあります。

これも人によってどんな音が苦手なのか、どんな音は平気なのかは変わってきます。そのため、生活していく中でどんな音に対してストレスなどを感じているのかを確認しておくことが大切です。

対処法の例

消音グッズを使用してみはいかがでしょうか?デジタル耳栓やイヤーマフ(耳当て)など様々なグッズがあります。これらのグッズは人の話し声が聞こえる物からある程度カットするものがあります。

ですが、中にはノイズキャンセリング機能があるイヤホンやヘッドセットなどがあります。これらは完全に外部の音を遮断してしまうため、屋外での使用にはあまり向いていません。屋内で使う時も周囲に危険な物が無いかなどの注意をするようにしましょう。

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曖昧な表現が伝わらない

例えば職場や学校などで「何かを見てきて」と言われて見に行きますが、見るだけで終わってしまうことがあります。他にも何かを持ってきてと言われた時に何個持っていけばいいのか分からずに全部持っていってしまう。他にも「たくさん」「ちょっと」「あれ」「これ」「それ」「適当に」などの曖昧な表現が分からないこともあります。こういう事が色んな場面で起こりえます。

対処法の例

まずは曖昧な表現を使わずに伝えてもらうことが出来るならばそれが良いでしょう。ですが、職場や様々な人と関わることが多くなるとどうしても「適当にやっておいて」「あれやっておいて」といった曖昧な表現が使われる場面はあるでしょう。

そんな時のために、常日頃から聞き返す癖やメモを取る癖をつけておくと楽になる場面があります。例えば見に行く時には見るだけでいいのか、報告をするのか、その場所を手伝うのか。持ってくる時には具体的な数や使用用途などを聞けるようになると良いでしょう。

普段から聞き返す定型文や確認事項などをメモ帳に書いておくと、慌てずに済みますし何をすればいいのか分からなくなってしまった時も見返すことができます。

また、「たくさん入れて」や「もうちょっと時間が経ったら」といった表現に関しては目安を決めてみると伝わるようになることもあります。物を入れる容器などを使ったり、時計などを使って決めてみることで伝わりやすくなることがあります。

その人の特性を理解することが大切

同じ発達障害を持っていても出来ることや出来ないこと、得意なことや不得意なことは人によって全く異なります。これは発達障害を持つ方だけではなく、健常児でも同じことが言えるでしょう。

まずは発達障害のことを学ぶことから始めてみましょう。発達障害のことを学ぶ方法は書籍やインターネット、資格など様々な方法があります。書籍やインターネットでは一部の情報を学ぶことはできますが、関連した情報や全体像を学ぶことがし難いといえるでしょう。

ですが、資格で学ぶ場合は「体系的に」学習することができるため全体像を学びやすいといえます。また、費用もかかるため学ぶ方が本気で学びやすい状況を作ることができます。

発達障害関連の資格はいくつかあります。下記の関連記事にて人気資格を紹介しています。個人的に一番おすすめの資格は児童発達支援士です。理由なども書いていますのでぜひご覧ください。

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【まとめ】発達障害に関わる困りごととその対処法とは

ここまで発達障害に関わる困りごととその対処法をいくつかご紹介してきました。

対処方法や原因も紹介してきましたが、紹介した方法がどんな方にでも合うという訳ではありません。

人によっては良い方法でも違う人に同じように行うと逆に悪化してしまうというケースは、とてもよくある話です。発達障害を持つお子さんの親御さんやその支援者は、常日頃から子どもの様子を見て、好きなことや嫌いなこと、得意なことや苦手なことを確認するようにしておきましょう。

また、親御さんは同じ悩みを持つ他の親御さんと繋がれると何らかのアドバイスが貰えることもあります。療育施設や病院などで親御さん向けのグループワークなどが行われている所もあるようです。このような機会も利用することで理解を深め、1人1人の特性に合わせた対処法を探していきましょう。