発達障がい児支援の仕事に発達支援関連の資格は役立つのか

発達障がい児支援の資格はここ数年でどんどん増えております。しかし、実際に仕事でこれらの資格はいきるのでしょうか?今回は仕事で役に立つのかという点に着目して解説をしていきたいと思います。

発達障がい児支援の資格について

このサイトでも多数紹介していますが、近年発達障がい児支援の資格が数多く誕生しています。そしてそれらの資格がどれも名称が似ていてわかりにくいかもしれません。私もこの界隈に初めて触れたときには名称がごっちゃごちゃになって頭がパンクしました。ざっと挙げてみると下記のような発達障がい支援資格があります。

  • 児童発達支援士
  • 発達障害コミュニケーションサポーター
  • 発達障害児支援士
  • 子ども発達障がい支援アドバイザー
  • 発達障害学習支援サポーター
  • 発達障害支援アドバイザー
  • 早期発達支援士
  • SSTスペシャリスト

このようなものがあります。これらは比較的名前が知れている資格ですが、そうでないものも含めると更に増えていきます。どの資格が良いかという事に関しては、なかなか評価がしにくいものがあります。極論を言うと「自分の目的に合うかどうか」という点が大切になりますので、これらの資格についてしっかりと調べることをお勧めしています。

また直接発達障害に関する資格ではないものの、子どもの発育に関する資格や心理に関する資格の一例には以下のようなものがあります。

これらの資格と発達障害に関する資格両方を学習することで生まれるメリットもありますので、幅広く検討されると良いでしょう。

資格は就職・転職に活きる?

この点に関しては、「多少なりともプラスにはなる」という認識で良いと思います。間違ってはいけないのは「資格があるから就職できる」というものではありません。発達障がい児支援の資格は全て民間資格となります。そのためその評価も企業によってかなり幅があると言えます。

同じ放課後デイの施設でも「大いに評価する」というところもあれば「無価値」とするところもあるでしょう。ここは面接官や施設の考え方によるところが多いので何とも言えない部分です。

しかし、同条件の2名がいて一人は資格を持っている。もう一人は持っていない。であればそれは持っている方が優遇されると言っていいでしょう。そのため「多少なりともプラスにはなる」という考え方が最も適切だと思います。

就職に活かすにはどの資格?

この問いに対しては、私は「知名度の高さ」が最も大切だと思います。もちろん「実用的か」ということもありますが、資格としてリリースしているくらいなのでよっぽどでない限り実用性はあるでしょう。また知名度が高いという事は、受講している方が多いという事です。受講者が多いという事は最低限の満足をしている人がいる証でもあると言えます。

なぜなら広告の打ち方がいくらうまくても、中身がまったく供わないのであれば長続きしない事は明白です。つまり、知名度が高いということは「満足度も一定はある」と認識してよいのです。

その視点から見ると就職に活かすには「児童発達支援士」や「発達障害児支援士」がお勧めできると言えます。その理由は今述べた「知名度の高さ」です。

ユーキャンの「子ども発達障がい支援アドバイザー」も知名度はあります。なぜならユーキャンがリリースしているからです。ただこの資格は「この資格は仕事向けに作っていないことを、ユーキャンが公表している」という事実があります。あくまでも家庭での支援をスムーズにする目的でこの資格が作られているため、就職や仕事に活かすという目的にはあわないかもしれません。そうなると「知名度」「実用性」の2点で児童発達支援士や発達障害児支援士がお勧めできるのです。

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資格は仕事(業務)に活きる?

結論を申し上げると「活きる部分は必ずある」とさせてただきます。

少し逃げたような表現になってしまったかもしれませんが、大切な考え方があります。それはこの仕事というのは「対人」となるものです。そのためひとりひとりケースは異なります。子どもがこういうことをした時に、どう対応するのがベストなのか。それは十人十色で皆違います。そのため、資格学習をして学んだことをもとに自分で「この場合はこうすべきだろうな」と考える必要があるのです。

ある講座を受講した時に感じた違和感がありました。それは「癇癪を起こしたらこうする」という形で明確に方法論が書かれていたのです。これは一見すると良いことのように思えますよね。ただ私はこれでは幅広い支援は出来ないのではないか。と感じました。その理由は今述べてきた通りで、同じADHDの子どもでも年齢、性別、育った環境、支援士との関係性などによって対応は異なります。

もっというと、同じA君が癇癪を起したとしても、今日の対応と明日の対応は変わってしかるべきなのです。それを「こういう時はこうする」と固定させるような覚え方は推奨しません。なぜならそれが通用しなかった時に皆さんはどうしますか?他の手立てを考えることができないでしょうし、イライラして子どもにあたってしまう、資格が無価値だったと判断し本当に無駄にしてしまう。このようになりがちです。

そうならないようにするためには、もう少し根本から学び様々なケースを想定できるように考えることができるようにすることです。考えるためには、最低限の情報が必要です。いくつかの引き出しの中からこれとこれをくっつけて、今回はこういう対応にしてみよう。このようにするのが考えること。つまり、資格学習をすることは情報を仕入れ、あなたに沢山の引き出しを用意することなのです。

そこから業務で活かすかどうかはあなた次第。というのが私の考え方です。

これは発達界隈だけではなく、すべての学習に通じることでしょう。英検を取得したからといって英語通訳の仕事がすぐに出来るかといえばそうではない。医師免許を取得したからといって手術ができるかといえばそうではない。資格で学んだことを入り口にして、業務で経験をたくさん積んでいき、最終的にその道のプロになっていく。こういったプロセスなのでしょう。

資格は必要ないという方の論理とは

たまにこのような方がいます。「民間資格は無駄。意味がない」そうですね、それはそう考える人にとっては意味がないでしょう。こういった方は「資格を取得することで何かが劇的に変わることだけ」をイメージされているかもしれません。「資格で就職が決まる」「資格で年収が決まる」などです。でも、ここまで述べてきたように、資格を仕事や就職に活かしたいと考えた時に、資格取得があなたに与える影響は決して「0」ではありません。例えば「学ぶ楽しさを味わえた」「達成感があった」「子どもの気持ちがわかった」「面接で少し自信をもてた」「業務がスムーズになった」などなど。これらに対してどのくらいの価格を設定できるかは個人によって異なります。「このような感覚は無価値だ!」という人もいるでしょう。その人にとっては確かに無価値ですね。しかし逆に「1万円の価値はある」と思えば、その人にとっては1万円の価値はあった。という事です。

意味があるのか、意味がないのかについても十人十色。皆違うものです。

あなたがどこに価値を置くのか。そのことをしっかりと考えたうえで、資格学習をする場合はすればよいでしょう。人の価値観に合わせる必要はありません。自分で考える習慣をつけていきましょう!

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【まとめ】発達障がい児支援の仕事に発達支援関連の資格は役立つのか

以上で今回の記事を終わりにします。

私は「学び」を味方に付けられた人はとても幸福だと思います。味方というのは「楽しい」とポジティブに捉えられるという意味です。人生はきっと生きている間、ずっと学び続けるものでしょう。それが楽しいと思えれば幸せな事です。

この記事が皆様のお役に立てば幸いです。最後までご覧いただき有難うございます。

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