小学生や初心者にロボットプログラミングは推奨できない理由

小学生のお子様を持つ保護者のために書く記事となります。この記事はかなり、教育業界のよろしくない部分も露呈させるかもしれませんので、そのあたり予めご了承ください(笑)

ただ保護者の皆様には是非、真実を見る目を養っていただき、お子様の教育にお役立ていただきたいと考えております。では見ていきましょう!

キッズ向けのプログラミングとは?

プログラミングと言っても沢山の言語があり種類があります。小学生を対象にしたプログラミングはいわゆるブロックプログラミングと言われ、役割の決まったブロックを順序だてて組み合わせることでプログラミング的思考を鍛えます。下記は子供向けプログラミングとして有名なスクラッチの画面です。

ただこれはあくまでも子供向けという位置づけであり、プログラマーと言われるお仕事をされている方は、こういうものは使いません。しっかりとしてプログラミング言語を使います。

プログラミング言語には、多数の種類があります。ブロックではないこのようなプログラミング言語を学び始めるタイミングとしては、中学生くらいでしょうか。当然多少の前後はありますが、目安としては中学生からは、プログラミング言語の習得と考えていてもいいかもしれません。

ロボットプログラミングを勧めない理由

子供の想像力にロボットがついていけない

まず勘違いしていただきたくないのは、ロボットプログラミングが不要だと言っているわけではないことです。今回はあくまで「プログラミング初心者が最初に学習するのにロボットプログラミングは推奨できない」という前提があります。その点を忘れないでくださいね!

ではそのうえでなぜお勧めしないのか、まずは「出来ることが少ない」という点が挙げられます。

子どもの想像力は無限ですよね!男の子であれば、ビームをうったり、瞬間移動したり、分身したりという想像はたやすく出来るはずです。しかし、今あげたこれらのことをロボットが出来るかと言われたらどうでしょうか?無理ですよね。子供用のプログラミングロボットは2,3万円です。その程度のロボットが上記のようなことが出来るわけがありません。

ロボットといったときにイメージしやすいのは、ソフトバンクのペッパー君じゃないでしょうか。でもあの数百万はするであろうペッパー君でさえ、ジャンプひとつできないという事実。

子どもも最初は「ロボットだ!」と飛びつきますが、その後は、、、、「これしか動けないの?」「え?これもできないの?」もういいや、ゲームやろ!!となってしまうでしょう。

それに対して、上記で紹介したようなスクラッチのようなゲームプログラミングでは、瞬間移動も分身もビームもOKです。つまり子供の想像力についていける自由度があると言う事です。この点はとても大きいと言わざるを得ません。

プログラミング言語に統一性がない

この点も実に大きな点です。子供向けのプログラミング言語には多数の種類があるのですが、世界で最も利用されているのは上記で紹介したスクラッチと言われています。そのため最初は業界のベーシックとなっているスクラッチを学ぶべきなのです。これは大人に置き換えると分かり易いかもしれません。オフィスソフトのベーシックはマイクロソフト社のワードやエクセルですよね。しかし、ワードに似た無名の無料ソフトでワードの勉強を始めると選択をする人はまずいないでしょう。

子供向けプログラミングソフトとして世界で最も普及しているソフトウェアで学習を始める。

当たり前ですが、案外公開されていない事実だと思います。

せっかくの学習を遠回りにしないためにも、この点を抑えていきましょう。

ロボット代金が高い!

シンプルに高いです。前述のとおりロボット代金は3万前後します。しかもレベルが上がるにつれさらに1万円程度ずつ追加で徴収されることがほとんどです。

さらにいうと、ロボットは案外壊れやすい。というより子供が雑に扱いますからすぐ壊れます。一番はモーターの配線がぶちっと切れてしまう事。そしてプラスチック製のブロックも割れてしまうことが結構あるため、案外パーツの補充でも数千円行ってしまいます。プラレールなんかもそうですよね。子供が結構雑に扱うので、連結部分がすぐ壊れる。そのようなイメージです。

まだ子供がロボットプログラミングにはまるかどうかも分からない段階で、初期費用を3万も出すのはかなり大きな出費だと思いますよ。前述してきたように、3万のロボットでも出来ることはあまりないので、子供の期待値とは裏腹に・・・・。

そうやってけんかに発展しているご家族を何組見てきてことか(笑)

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それでもロボットプログラミング教室が多いのはなぜ??

さぁ、ここから業界の闇の紹介です(笑)

上記のことは教育業をやられている方であれば、当たり前のようにわかっていることでしょう。それでもロボット教室が沢山ある理由、それは「儲かるから」です!!!(笑)

ロボット代金自体は仕入れ値がほとんどですので、儲けは出ません。でも、集客のしやすさそして入会のさせやすさという点では、群を抜いているので儲かるんです。

とあるデパートに2つの習い事ブースが出店していたとします。

1つは、ロボットプログラミングで、恐竜の形をしたロボットが動いている。

もう1つは、ゲームプログラミングで、タブレット内だけの紹介。

子どもはどちらに飛びつきますか?

当然ロボットの方でしょう。そして、体験をやってインパクトがあって楽しいという感情になりやすいのもロボット。つまり、入会までの話が非常にスムーズなわけです。

これが企業がロボットプログラミングを導入している理由のひとつです。私どもマナカルでもイベントとしてロボットを使うことはありますが、基本的にはプログラミング初心者にこちらのコースを勧めることはありません。

ゲームプログラミングについては、下記のページをご覧ください!

>>プログラミングのプロがお勧め!小学生のプログラミング学習法

【まとめ】小学生や初心者にロボットプログラミングは推奨できない理由

いかがでしたでしょうか?言われてみればそうね!と言う事も多かったのではないでしょうか。習い事を選択するときには、よく考えましょう。先生との出会いで子供の一生が良い方向にも、悪い方向にもいく可能性があるのですから(^^)

子どものやりたい!!という声だけで判断せず、判断力がある保護者様がしっかりと見極めるようにしてくださいね!